◇逆転SS

□掃除はこまめに
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「じゃあ、始めるよっ!」

「あねさんかぶりにたすき掛け…戦闘準備いつでも、ばっちり☆な感じだね」

「そーだよっ!これくらい気合いを入れなきゃなるほどくんがためにためたゴミの山とは戦えないからね」

「そうですとも!真宵様のおっしゃるとおりですわ、なるほどくん」

「……はいはい」

「ささ、メインクリーニングはあたしとはみちゃんでがんばるから、なるほどくんは定番掃除をよろしくね!」

「僕の定番掃除?」

「なるほどくんの定番お掃除場所と言えば…」


おトイレ
ご不浄


「だよ!」
「ですわ!」


「…そんなところだけハモられてもなぁ」

「ぐずぐず言わないの!」

「…はーい」


なるほどくんが、トイレに向かったと同時に、あたしは腕捲りをして事務所を睨んだ。

本っっ当に、よくもまぁこれだけ、いろいろ溜め込んだりできるなぁ。なるほどくんは。


「真宵様、まずはどうしましょうか?」

「うーん。まずはこの辺の新聞やら雑誌やらをちゃちゃっと片付けちゃおーか」

「そうですね。そうすれば少し物が置ける空間ができますね」

「…よしっ。いくよ、はみちゃん!」

「はい!真宵様」

「あたしとはみちゃんのナイスコンビネーションをなるほどくんに見せつけちゃおーね!」

「…なるほどくんはご不浄ですけど」

「…。ま、細かいことは気にしない気にしない!」

「ええ。真宵様」

「雑誌や新聞類は今月号を残しておいてくれればいいよと、なるほどくん、言ってたから…」

「この辺りからですかね?」

「そーだね。その辺は去年のモノっぽいものね。それを束ねちゃおっか」

「はい」


はみちゃんが雑誌を集め、あたしが束ねる。

けっこう、雑誌を束ねるのってコツがいるんだよね。
むむむ。


「それにしても、なるほどくんは勉強家なのですねぇ」

「え?」

「こんなにたくさんの雑誌にいつも目を通しているのでしょう?」

「…んー。まぁ、フライ*デーとか週刊誌辺りは、趣味と実益を兼ねてるんだろーけど、あとは…」

「何ですか?」

「大体、マンガだからね。コレ」

「…漫画ですか?なるほどくんは大人なのに?」

「ま、ジャンプ…はあたしも借りて読むけど…、はみちゃんは見習っちゃダメだよ!」

「わかりましたわ」

「たまにはいいけどね!」

「はい、あ…、」

「どうしたの?はみちゃん」

「これ、この雑誌は…」


女の方がずいぶん多いですのね?



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