◇SOS団・SS

□宇宙人の傾向と対策
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「持ってきた」

「また、大量にありますね」

「地球に於ける宇宙人の概念は、小説であるなら大体網羅した」

「さすが長門さんですね」

(……………………ポ)
「次はDVDやコミックスなどに於ける宇宙人の在り方をアットランダムに探って行きたいと思う」


「それで、僕の部屋に押し掛けた理由は?」

「いっしょに観てほしい」

「心得ました。では、まず一枚目、観てみますか」




作品鑑賞その1

インディペンデンスデ〇


「未知なる宇宙人から地球を守る。分かりやすくアメリカナイズされた作品…ですかね?しかし、観れば観るほど…侵略者は魚介類に近いですね」


「これは宇宙人に対する偏見、魚介類に近い容姿は安易。しかもかわいくない。よって敵対する宇宙人の姿を私に変更…」


「やめてくださぃぃい!
変な萌えキャラ映画になっちゃいますよ!」



作品鑑賞その2

いーT


「やはり自転車の場面は感動します。名作ですね」


「これは良作。明日から私もこの容姿に…」


「やめてくださぃぃい!
いくら友好的とは言え、彼?と手を繋ぐことは…」


「繋ぐ気でいたの?」


「あ、ええと」(ポ)


………………


「今日はこの辺でよろしいですか?」

(コクン)
「今回のDVDからの考察。地球人にとって宇宙人の持つイメージは侵略者であったり、愛玩物であったりする模様」

「それは何も宇宙人には限らないと思いますが…」

「そう」

「ええ」

「古泉一樹にとって、私はどちら?」

「…そうですね」

「侵略者?それとも愛玩物?」




「両方です」

「両方?」

「貴女に心は侵略されてますが、愛でたい気持ちもひとしお!なんです。答えとして可ですか?」


返事の代わりに長門さんが人差し指を向けてきました。

宇宙人との親愛のコンタクトですね。

僕も人差し指を伸ばすとしましょう。



end




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