◇SOS団・SS
□フレグランスオブスパイシー
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「マーキング」
「…!?」
プゥ〜〜ン
「貴方の体臭をカレーに変換」
え?!
慌てて右手の匂いを嗅いでみます。
「うわっ!なんつースパイシーな香り!」
「マーキング完了」
「完了じゃないですよ!これじゃ僕、どんだけカレー好きむしろ印度人みたいなレッテルを貼られてしまいますよ!」
「最後の部分は理解不能」
「彼の言い回しが伝染って(?)しまいました、まあ印度人は冗談ですが、これは色々差し障りがありますよ!」
「わかった、なら『キーマカレー』へ変更」
「根本的にカレーはダメです!」
「…貴方は私のモノ」
執着をしてくれるのはありがたいのですけど、このままでは日常生活が危ういですね。
……うーむ。
なら、こちらも香りで返してみますかね?
「長門さん」
好ましいエラーもご愛敬な宇宙人にそっと耳を寄せる。
「せっかく、おそろいの匂いなのに、僕だけを変えてしまってよいのですか?」
「私に体臭はない(コントロールしてるから)」
「…シャンプーの匂いは一緒のはずですよ」
「…………」
おや、黒曜石がほんのり潤みましたね。
「貴方の言葉は私にクリティカル」
「ヒットしましたか?」
(コクリ)
「…解除する」
と言いながら、僕の髪に鼻を近付ける長門さん。
「なるほど、おそろい」
と満足したようでした。
end
おまけ
(長門さんが自分の香りをカレーにする!でなくてよかったです…)
「気づいたが、貴方と私、2人をカレーの香りへ変換するのもあり…」
甘かったか!!
「ダメです!他の人に食欲をそそられたら困ります!」
「…それは同感」
ほっ…。
ま、でも楽しい時間であることは確かです。
おまけ end