短編小説

□雷と君の寝顔
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外は土砂降りの雨。ときどき雷鳴も聞こえる。
こんな日は彼と部屋でのんびりと過ごす。
さっきまで僕は読書、彼はテレビゲームをしていた。
今は、ゲームに飽きたのか彼はベッドに寝転んでいる。
ベッドによりかかる僕の服の裾をぎゅっと握って。
なぜ彼はそんなことをしているのか。
答えは簡単。別に僕にかまってほしいわけではない。
彼は雷が怖いのだろう。雷鳴が聞こえるたびに彼はびくっと肩を揺らしている。
「意外ですね。」
「な、何がだ。」
予想通り、声も僅かに震えている。
「怖いんでしょう、雷が。」
「そ、そんなこと、っ!?」
窓の外が一瞬光り、ひときわ大きな雷鳴が轟く。
瞬時に彼は抱きついてくる。
「相変わらず、素直じゃないですね。」
僕は本を閉じて彼の隣に寝転び、頬を染める彼をしっかりと抱きしめた。
「安心してください。僕が付いてますから。」
優しく頭を撫でていると彼の寝息が聞こえてきた。
僕は愛しい彼の額にそっと口付けるのだった。





こわがりキョンかわゆす(^ω^)
古泉視点は難しいなぁ(´・ω・`)

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