短編小説

□モーニングキッス
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空腹を刺激する美味そうな匂いに目を覚ます。
もう朝か。そう思って起き上がると…腰が痛い。
珍しくゆっくり出来る休日だからって手加減なさすぎだ、バカ泉。
顔を洗ってリビングに行くと、朝飯の準備が出来ていた。
「おはようございます。そろそろ起こしに行こうと思っていたんですよ。」
ハムエッグに、バターたっぷりの焼きたてトースト。古泉がコーヒーを淹れている。
同棲するまでこいつの食事は全部外食かインスタントだったから、用意された食事を見るたびに俺は感動を覚える。
「おはよ。美味そうだな。」
「それはよかったです。」
古泉がテーブルにコーヒーを置く。
俺のはミルクと砂糖たっぷりのカフェオレ、古泉のはブラック。
…いつも思うがよくそんな苦いもん飲めるな。
そう言うと、コーヒーの入ったカップを持ったあいつが近づいてくる。
「苦いのも悪くないですよ。」
コーヒーを口に含むと、そのまま俺に口付けてきた。
舌と共に、苦いコーヒーが口に入る。
「ん、うぅ…な、何すんだよいきなりっ!」
「嫌でしたか?」
いつもの顔でにやにやと笑う顔。
「そうは言ってない。」
ぼそっと答えるも、古泉にはしっかり聞こえていたようで。
再び唇が近づく。
「愛していますよ、キョン君。」
腰に回される腕に、もはや抵抗する気は起きないのだった。






ただのバカップル\(^o^)/
気に入ってもらえると嬉しいですw
3月31日までフリーですよ!

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