短編小説2

□こわいはなし
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『では、問題の映像をご覧いただこう。』
ナレーションがそれらしい雰囲気の声色で言う。
“恐怖!都市伝説スペシャル”なる季節外れの怪談番組。
それを見ようと言いだしたのは古泉だった、はずだ。
問題の映像とやらが画面に映ると、古泉はヒッ、と息をのみ俺の腕を強く握る。
俺こういうのは朝比奈さんみたいないい匂いのする女の子にやってもらいたかったんだけど。
まぁこいつもいい匂いはするが。
まじまじと見つめる俺の視線に気づいたのか、
「きょ、キョン君は怖くないんですか!?」
…宇宙人未来人超能力者、その上神に近いような存在までもが身近にいてこれ以上何を怖がれと言うんだ。
うっすら涙のたまった目は未だ非難するかのように俺を見つめている。
「キョン君が怖がる姿が見られると思って楽しみにしていたんですよ。」
少し唇を尖らせてそう言う。
何だかいつもより幼く見えるな。
普段の微笑を思い浮かべて少し口角が上がる。
「何笑ってるんですか!」
ぺちぺちと俺の肩の辺りを叩く古泉はなんだか可愛かった。





何これ、完全にキョン古じゃないか…\(^o^)/
最初はキョンを怖がらせる予定だったけどなんか私そんなんばっかだなと思ってw
可愛い古泉書くの楽しかった←

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