短編小説

□fall down
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落ちてる、墜ちてる?
どっちでもいいが、落下してる時特有の気持ち悪い感じと、目の前に広がる空。
飛行機に乗ってて、それで、どうなった?俺、死ぬの?
死という単語は、今までになくリアルに感じるのにどこか嘘のように脳内に響く。
走馬灯って言うのか、思い出がぐるぐる―――ってやつ。
俺のそれは、古泉、古泉、古泉。あいつ俺が死んだら悲しんでくれるかな。
そう思うと視界がにじむ。
ジ・エンドってやつ?遠くなった空と、頬をなでる湿った風はもはや他人事に思える。
意識も遠のいてきた今、唇は勝手に動く。

―――古泉、助けて…

お前超能力者だろ?
遠くで、何かが水に叩きつけられるような音が聞こえた気がした。





『fall down』ミクの泣き歌(;д;`)

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