12星座達の日常
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消えない傷
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─1月25日
寒い冬の冷たい風が、頬を突き付ける。
木々は緑を失い、枯れ木へと変わった。
気がついたらもう、こんな時期だった…
みずがめ座の守護星、氷室冷助は、もう使わなくなった私物で燃やせるものを全てかき集め、十夜の研究所の庭でそれらに火をつけた。
マッチ棒から移った火は、次第に大きく燃え盛り、黒い煙を上げる。
冷助は、その様子をぼんやり立ち尽くしたまま、ただただ見つめていた。
─ときどき思う…
あれは、悪い夢だったんだと……─
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