十二守護星LEO
□【22】サイバーカノン
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レオが地に足を付けたと同時に、カノンは鳩尾を抱えたまま横に倒れる。
「っ…」
どうやらレオの攻撃が効いたのか、カノンの表情は微かに苦痛に歪んでいた。
「ち、ちょっとカノン!!こんなところで死なないでよね!?カノンが死んだらメデューサ泣いちゃうんだからぁっ!!」
そう言って今にも泣きそうな表情をするメデューサを他所に、カノンはゆっくりとその身を起こす。
それに気付いたメデューサは嬉しそうに、合わせた両手を頬に添えて喜んだ。
「良かったぁ〜!それでこそカノン!そう来なくちゃ!」
カノンが立ち上がろうとしている隙を見て、ミユは攻撃をしかけた。
「聖霊の唄!!」
ミユの右腕が右手の甲の石と共に光ったとき、ハープが現れた。
その様子を見た遼子は、目を見開いた。
右腕が光る人間……!
やっぱり、あの時あたしが見たのはミユとレオだったんだ!
遼子は、自身が暗闇の中で見た彼等の姿と、今目の前にいる彼等の姿が完全に一致することを理解した。
ミユはハープを奏でる。
が、しかし
「しまった…!」
なんとカノンは一瞬のうちにミユの背後に回り、遼子の前に立った。
今に自分は、カノンに攻撃されてしまう。
そう悟った遼子は、顔を真っ青にして悲鳴をあげた。
「きゃあーーー!!」