12星座達の日常

電磁の覚醒-jun mouri-
2ページ/4ページ

『フハハハハ!!感じる…!感じるぞ守護星のオーラが…!!』

それは低い笑い声を上げて周りを見渡し始めた。




なんだ…、あれは……!?



恐怖で純の背筋が一気に凍りついた。

と、その時菜々は純にしがみついた。

「ね、ねぇお兄ちゃん、なんであのお母さんキャーて言ったの…?」




菜々には見えてないのか…!?
なのに僕にはハッキリと見える……!

とするとこれは……




と、その時

『!』

そいつは何かに気づいて純に振り向いた。

『フフフフ…、見つけたぞ守護星……。観念するがいい!!』

次の瞬間、そいつは純に襲いかかってきた。

「菜々!逃げるぞ!!」

「えっ!?えっ!?…お兄ちゃん!?」

純は慌てて菜々を抱き抱えると、急いで公園を出た。

逃げても逃げても長い鎖が続く限り、やつはどこでも追ってくる。

『ナイトメア様の仰せの通り、このシャドウ今こそ貴様を抹殺する!!』




ナイトメア…?
シャドウ…?

いったい何なんだ…!?




逃げて逃げて逃げまくった。
何処へ逃げたらいいのかわからず、行く宛もないままとにかく走り続けた。

しかし…

「あっ!!」

壁に突き当たった。
行き止まりになってしまったのだ。

『ハハハハハ!!馬鹿な小僧め!!もう逃げられないぞ、観念しろ!!…あっ、そうだな。普通に貴様を倒したんではつまらない…。ならば……』

そう言って不適に笑うとシャドウは、なんと妹の菜々を掴み上げたのだ。

「きゃあー!お兄ちゃーん!!」

「菜々!!」

純は慌てて手を伸ばす。
しかし菜々はすでにシャドウの巨大な手の中。
人質に取られたも同然、下手に手出しはできない。

『これでどうだ!フハハハハ!!』

純は歯を食い縛った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ