12星座達の日常
□電磁の覚醒-jun mouri-
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『フハハハハ!!感じる…!感じるぞ守護星のオーラが…!!』
それは低い笑い声を上げて周りを見渡し始めた。
なんだ…、あれは……!?
恐怖で純の背筋が一気に凍りついた。
と、その時菜々は純にしがみついた。
「ね、ねぇお兄ちゃん、なんであのお母さんキャーて言ったの…?」
菜々には見えてないのか…!?
なのに僕にはハッキリと見える……!
とするとこれは……
と、その時
『!』
そいつは何かに気づいて純に振り向いた。
『フフフフ…、見つけたぞ守護星……。観念するがいい!!』
次の瞬間、そいつは純に襲いかかってきた。
「菜々!逃げるぞ!!」
「えっ!?えっ!?…お兄ちゃん!?」
純は慌てて菜々を抱き抱えると、急いで公園を出た。
逃げても逃げても長い鎖が続く限り、やつはどこでも追ってくる。
『ナイトメア様の仰せの通り、このシャドウ今こそ貴様を抹殺する!!』
ナイトメア…?
シャドウ…?
いったい何なんだ…!?
逃げて逃げて逃げまくった。
何処へ逃げたらいいのかわからず、行く宛もないままとにかく走り続けた。
しかし…
「あっ!!」
壁に突き当たった。
行き止まりになってしまったのだ。
『ハハハハハ!!馬鹿な小僧め!!もう逃げられないぞ、観念しろ!!…あっ、そうだな。普通に貴様を倒したんではつまらない…。ならば……』
そう言って不適に笑うとシャドウは、なんと妹の菜々を掴み上げたのだ。
「きゃあー!お兄ちゃーん!!」
「菜々!!」
純は慌てて手を伸ばす。
しかし菜々はすでにシャドウの巨大な手の中。
人質に取られたも同然、下手に手出しはできない。
『これでどうだ!フハハハハ!!』
純は歯を食い縛った。