十二守護星LEO
□【6】ゼウスの息子
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ゼウスに呼ばれてレオは雲の上に来た。
するとそこには…
「ミユと早矢、お前らもか。」
ミユと早矢もいた。
“レオ、ミユ、早矢、三人共よくぞ集まった。これからお前達にテストをする。”
「テスト!?」
三人の頭の中に響くゼウスの言葉に、レオ達は驚いて目を見開いた。
“なぁ〜に、テストといっても難しいものではない。お前達がこれまでの経験の中で、どれほど成長したかを試すテストだ。”
「それは…、ゼウス様と戦うということですか?」
早矢が冷や汗をかきながら尋ねると、ゼウスは少し置いて豪快に笑い出した。
“ハッハッハッハ!違う違う!ワタシはお前達の相手にはならんよ。お前達の相手は、ワタシの息子だ。”
「息子ぉ!?」
ゼウスの意外な言葉に、三人は口を揃えて驚いた。
“そうだ。言っとくが、ワタシの息子は強いぞ。そう、ワタシの二番目にな。息子も、お前達と同じ12守護星だが、並の12守護星のパワーだと思うな。油断してればすぐに弱点をついてくる。心してかかるんだ。”
「……………。」
ゼウスの言葉に三人は息を飲んだ。
“さぁ、丑三十夜!お前の力を見せてやるのだ!!”
ゼウスがそう叫ぶと、遥か空の上から巨大な雷が降りて、全身バチバチと電流を流しながら、一人の守護星が現れた。
それは変身によって黒い前髪で隠れた片目、その目は眠そうな目をしており、男性なのに色の白い肌、そして右手の甲の“おうし座”のマーク。
レオは少しだけ肩の力が抜けてしまった。
なんだ…
強いって言うから、どんなすごいやつが現れるんだと思いきや、普通の人間となんら変わりねぇじゃん。
「俺は丑三十夜。キミ達と同じ12守護星のおうし座です。父から命じられました。キミ達の力がどれほどのものか、今ここで試させていただきます。」
彼、丑三十夜(うしみつとおや)が、そう言って構えを取ると、レオ達もまた構えを取った。