骨3

□我愛する菩薩
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始まりは一人の人気者の人だった



誰からも必要とされていて



誰もが頼る凄い人だった



弱い俺はその人になりたくて



仮面を被ったんだ



その人のように振る舞って



その人のように笑って



その人になれば強いんだと思ってた



だけど違った



偽り続けた俺の周りは偽りだらけになっていた



けど君は本当に綺麗に笑ったんだ



汚く醜い裏切り者の俺に



例え君に俺の偽り全てが知られてしまったとしても



罵られ蔑まれたとしても



偽ったことで捨てられようとも



大好きな君に



愛した君に



笑って欲しかったんだ



そのことだけは真実だったから



何をされても



何を言われても



構わないから



だからせめて



俺の存在だけは否定しないで



憎しみでも



殺意でも良いから



俺を消してしまわないで



存在だけでも



君とありたかったんだ







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