骨2

□雨
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降り止まない心の雨



黒々とした雨雲



赤黒く冷たい雨



傘など無くずぶ濡れになる



黒に赤に侵蝕される



もしかしたら、とうの昔に染まって居たのかも



消えない色に押し潰されそうになる



自分が何色だった分からない



雲と雨と自分の見分けが付かない



俺は雲?



それとも雨?



元々自分なんて居ないのかも



誰か雨が止まないと気づいて



そんなこと無理だって知っている



俺の心なんて誰にも分かりはしないのだから



なんて言えばいい?



なにもいわなくていい



助けて



助ける人なんか居ない



何を言っても変わらないと分かっているのに



言わずには居られない



黒と赤が迫る



俺の色は黒と赤が混ざり合って



どちら側にもつけなくなる



俺は一人



黒い雲も赤い雨も俺とは違う



どこを探しても



俺と同じ色は誰一人として居ない



降り止まない心の雨が



今日も俺を染め上げる







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