骨3
□君と奴
1ページ/1ページ
俺が人を嫌いだから
君も人に嫌われるのだろうか
我慢が利かなくなるくらいに嫌いな奴
だけど君とは仲が良くて好きだと言う奴
俺が奴を嫌いだから君は奴から嫌われた
もう嫌だと
君は頬へと涙を流す
俺は君への罪悪感と人への憎しみが募る
また奴を嫌いになった
君を奴に近付けたくない俺の眼に
まだどこかで期待している君が映る
慰めてあげたいのに
口から出るのは罵る言葉ばかり
君がくだらない人間だったら
直ぐにでも見捨てていたのに
後ろから付いてきて
時折隣に並ぶ君に心地よさを感じた
優しく笑って君はここに居てと
俺は君の笑顔に魅せられ
深い闇へと沈んで行く
君の世界の中に
.