骨3
□姪
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小さい小さい君
わからないながらも笑いかけてくれた君がどす黒く汚れた俺の心を癒やす
少しずつ成長するにつれて笑いかけてくれなくなった
また俺の心は真っ黒に染まる
物心つく頃には見向きもしなくなる君
君に触れたい
無意識に伸ばした手
黒く染み付いた手
君に触れることは許されない
頬を濡らすのは何なのか
黒い手ではわからない
綺麗な君が黒い闇に蝕まれないように
近づいてはいけない
小さいとても小さな君
簡単に壊れてしまう君
簡単に壊してしまう俺
可愛い君が大好きだと思うのに憎らしく思う俺がいた
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