骨3
□狂喜
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あなたが何かする度
少しずつ歪んでいく俺の心
歪みきった心に浮かんだ小さな喜び
狂えた事への狂喜
狂わせてくれたあなたへの感謝
抜け出せないとわかっていたら
闇に蝕まれずにすんだだろうか
抜け出せるとわかっていたら
光にすがりつこうとしただろうか
答えは決まっている
すがりつこうとも思っていないし
抜け出そうとも思っていない
俺は闇
闇は俺
どんなにもがこうが離れられない存在
もっと早くあなたと合っていたら
こんな事にはならなかったのだろうか
こんな血塗れた狂気の狭間へと迷い込む事も
あなたを赤黒く染め汚す事も
なかったのだろうか
頬を流れた赤い雫
俺は笑えているだろうか
答えてくれないあなた
また赤い涙を流した
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