肉
□黒血5
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來が部屋でベッドに座り、壁に寄りかかって外を見ていると、勢い良くドアが開き煌が來に抱き付いた
煌はベッドに倒れると來を胸に抱き締める、來は煌の腕から逃れ様ともがくが更に力を入れられ抜け出せなかった
暫くして諦めておとなしくなった來を離すことなく、煌は涙を流した
來は煌が泣いているに気が付くと、静かに呟いた
「…何故泣いてる」
「…親父が殺された」
「…悲しいのか」
「悲しい」
「…何故」
「親が死んだんだ」
「…俺は殺した」
「でも悲しかっただろ?」
「…嬉しかった」
「來!?」
驚いた煌は來を見ると來の口は笑っていたが、何者も信じず受け入れない目はどことなく悲しみが見えた
「來…」
煌は來を優しく抱き締めると目を閉じた
來は諦めて目を閉じる
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