□獣
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キミが居たから僕は笑えるって思ってた・・・


だけどそれは間違いで僕が居たからキミが居たんだ・・・


僕が笑わなくてキミはこの世を去った・・・


キミが居なくて僕は笑えなくなる・・・





キミは知らなかったんだ



僕がキミ無しでは居られないのを・・・



僕は知らなかったんだ



キミが大切だったことを・・・



色々な思いがこみ上げてくる・・・



キミを思って泣くことしか出来なくなる・・・





だんだん僕は涙も枯れキミを思う気持ちが消える・・・



僕の目は鋭く研ぎ澄まされた獣になった



辺りが赤くなり自分が人だったことさえ思い出せなくなった・・・



苦しさと悲しさが憎しみに変わる・・・


生と死が獣に変えた・・・


殺して欲しい欲望と殺されたくない恐怖が殺人意欲に変わる・・・


殺しに来た人と死んで逝った人が怒りに変わる・・・


自分にかかる返り血と人を切り裂くことが快楽に変わる・・・



辺りを赤く染め上げ鋭く光る目から赤き血を流し新たな土地へと足を踏み入れる・・・





いつの日か自分を殺し殺戮を止めてくれる人を探して・・・。

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