★short story★
□結局最後は
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あれよね。
別にいいんだけど。
一緒に帰るぐらい良いわけ。
そのままうちに行く流れだってもう慣れた。
だけど。
「なールーシィ、これ食っていいかー?うん、ぅめぇ」
「おいルーシィ、タオル貸してくれ」
「ルーシィ、プルーがなんか言ってるよー」「プーン」
今日はやけに遠慮しないわね。
◆結局最後は
いや、いっつもしてる訳じゃないけど。
勝手にご飯は食べられるし、(あたしの食費…)
勝手に風呂には入られるし、(水道代…)
まぁハッピーはプルーと遊んでくれていいんだけどね。
でもさ、
もう11時なんですけど。
「あんた達いつまでいるわけ?もう遅いわよ?」
「べぶびびびばぼー」
「ナツ、食べ終わってから言って」
「だからどーしたんだよ」
「グレイ、服、さっさと着て」
「はっ!!」
「プルーがまだいて欲しいんだって」「ププン」
「プルーはもう精霊界に帰らなきゃ、ね?」
プーン、と寂しげな表情をするプルーにルーシィはキュンッとなるわけで。
そんなプルーをなんだかんだ言って寝るまで帰さない訳で。
これもまた日常。
「別にいいだろ、俺今日泊まるし」
「俺も」
「オイラも」
食べ終わったナツの台詞に便乗するように3人(2人と一匹)が言葉を放つ。
「ふざけんな★」
普通言うわよね
だってあたしだって年頃の娘だもん★←
そんな娘の家にこれまた年頃の男子達を家に止める?
エルザがいるならまだしも、ナツとグレイを?
いやいや、あり得ないでしょ。
100歩譲ってハッピーはいいとしても。だとしても。
「なんだよー、いいだろ別に?なんも危なくないって」
「そーだぞルーシィ、ナツがなんかしたら俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「そんなことを言う前に服を着ろ変態」
「はっ!!!」
「グレイ、説得力皆無だね」
「ププン」
「だーいじょーぶだってルーシィ!!俺たちなんもしねーから!」
「そーだよルーシィ、ナツとグレイはともかく、オイラは安全だよ」
「「ともかくってなんだよ!?」」
「そーよねぇ、ハッピーの方が100倍安全だわ」
深めの溜息をついて放り出そうと振り向いた。
そしたらなんか知らないけど寝る準備に入っている2人がいた。
「じゃ、そろそろ寝るかルーシィ!!」
「…何してんのよ」
「何って寝るんだろー?俺がルーシィとベッドでなるからパンツ布団な」
「何いってんだよ、ルーシィと寝るのは俺だっつーの!」
「うるせーな、パンツとねらせられっか!!」
うん。確かに。
「こっちの台詞だ!!お前みたいにルーシィに触りまくってる奴とねらせられっか!!」
うん。確かに。
「てことはオイラとだね!」
…うん、まぁいいか。あの2人より。
「じゃぁハッピー、あたしとベッドで寝ましょー」
「あぃ!!」
ルーシィの胸に抱えられたままナツとグレイの方を向いて
この猫、にやりと笑った。
「(ハッピーのやろう…!!分かってやってやがる…!)」
「(くそ、こんな時でなけりゃあの猫ぶっ飛ばしてぇ…!)」
なんて同じような事を2人が考えてると、妙にお互い相手を見てアイコンタクト。
こんな時ばっかり仲が宜しいことで、
「「ルーシィ!!」」
「ひぁっ!」
2人でルーシィを真ん中に挟んでベッドに寝転がる状態になった。
「ななななな何すんのよあんた達…!!」
ハッピーを胸に抱えたまま驚きを隠すことができない。
「今日はしょうがねぇからみんなで寝るぞ」
「そーいう事だ、黙って寝てろ」
なによ、そんな笑顔されちゃ、断ろうにも断れない。
ていうか抜け出そうにも抜け出せない。
「しょーがないわね…、今日だけはみんなで寝ましょ。ただし、変なことしたらぶっとばすわよ」
それを言った瞬間みんなの顔が本当にいい笑顔になって、
部屋の雰囲気まで明るくなっていくのがわかった。
「でもやっぱルーシィは俺のもんだけどな」
「!!、ひゃぁぁぁああ!!」
「ちょ、テメ、ナツ!!お前どさくさに紛れて何触ってやがる!!」
「スベスベしてて気持ちーぞ!!」
「ちょ、何グレイまでさわってんのよー!!てか服!!」
「!!、はッ!!」((←何回目。
その後すぐにナツとグレイはバルゴによってお仕置きをくらいました。
復活した2人は今度こそ手を出さないと言う約束で(破ったらもう二度とうちに入れないという約束で)
川の字になって寝ました。
めでたしめでたし。
*-*-*-*-*-*
「でも結局ルーシィに抱かれてるオイラが一番いい位置だよね」
「「「!!!!、この糞猫ォォオオオ!!!」」」
(一人だけ違う意味で。)
*お仕舞い。
*-*-*-*
なんか書いてみたかったこんなノリ。でも結構ベタな話、。
楽しかったーもうノリでかけた!!← うん、楽しかった。個人的にはこの後はナツに傾いて欲しい自分。
もう少し先にはきっと悲しむグレイがいるぜ。← グレイ好きだけどね!