★short story★

□これは好きという意味だよ
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「ルーシィ?」


わかって貰えたのだろうか。

あたしは今、ナツに抱き着いている。
何故かといったらあたしがナツを好きだから、なんだけど。
口に出すのが恥ずかしいあたしは行動で勝負してみたわけだ。
そんなわけで、抱き着いている。
恥ずかしいんだけど、こうすればわかってもらえるかな、なんて。
思っちゃったりしてるからだ。

「…ルーシィ」
「…何よ、」

いつもより緊張(してる気がするだけ)ぎみの声。
伝わったかな。伝わればいいな。


「変なものでも食ったか?」


「…は?」



何を言ってるんだろうこのアホは。
あたしが抱き着くことはこいつにとってドキドキとかそういうんじゃなくて、“変な行動”のなにものでもないと。

「あたし普通なんだけど」
「じゃ、なんだよコレ」
「や、だから」
「やっぱ食った?抱き着いちゃうきのことか」
「アバウトだな。いや、違うわよ」
「じゃあ、なんだよ」
「えーっと…」


考えると顔が赤くなってきた。
なんて言えばいいんだろう。好き、とは言えない。あぁこんな自分の性格がめんどくさい。なんでこうもスパッと言えないのよ!

「あ、もしかして」
「わ、わかった!?」
「チームの仲間っつーことか!なんだよ、早く言えよなー。じゃ俺も!」
「へ、え!?」

抱きしめ返された。
や、これはこれで喜ばしいことなんだろうけど、何というか勘違いしすぎだ。このツリ目は。

「これからもよろしくな!」
「あぁ、うん、よろしく…」


そんな笑顔で言われたら言い返せないじゃないのよ馬鹿ー!!

いい加減気付きなさいよ!

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