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□みんなでルーシィに告白するぜ★大会
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「ぱんぱかぱーん、今日は誰がルーシィを落とせるか対決しまーす」

不意に暗くなったギルドは、ステージにだけ明かりが灯った。
そこでこんな意味不明で意味不明で意味不明なことを言い出したのはギルドの看板娘、ミラジェーンさんだった。
ちょっとちょっとミラさん、本当に何言ってんの?

「なかなか楽しそうではないか。どういうルールだ?」
「いやいやエルザってばどうしちゃったの、面白そうだからってあたしでやる!?」
「俺もやるぞ!ルーシィ、ケッコ「ナツ、まだ早いわよ」お、おう・・」

「今の冷めた目はなんなんですかいつものミラさんじゃありません軽くエルザを超える怖さだった気がしますきっとギャップってものもあるんでしょうねそれにしたってちょっと怖すぎです」(一気読み)

「ルールは簡単。どんな方法でもいいからルーシィに告白みたいなことをしてルーシィを落とせた人が勝ち。参加する人この指とまれー」

この指とまれって!?何その小学生的思考!?

「えーと、参加するのはエルザ、ロキ、ナツ、グレイ、ガジル、私ね」
「えぇぇぇえ!?ガジルとミラさんまでやるの!?」

少し離れたテーブルをみると、酒によったマカオ達に半強制的に手を挙げさせられてるガジルがいた。よかった、ギルドにも馴染んできたみたい。ってちがう。
何本人もちょっとノッてんのよ。
ん・・?そういえばあいつちょっと顔赤いかも。え、でもさっきから特に酒飲んでないでしょ?だってカナが大樽一気に3個飲みほしてたもん。ほら、今だって4樽目。うわ・・。
急性アルコール中毒で死ぬんじゃないだろうか。あ、それはないか。カナだし。
って、あ。マカオ達ばっかりのんでる。ガジルは特に口にしてないや。でも目といい頬といい、あれは酔ってる感じだ。
そうか、ガジルってお酒弱いんだ。へぇー意外すぎるわ。

「ちょっとミラ、どーしてオイラは入れてくれないのさ」

「あ、ハッピーは猫だから却下」
「えー」
「ハッピー可哀そうにねぇ」
「ルーシィ、オイラ悲しい」
「うん、よしよし」
そう言って私はハッピーを抱き寄せて頭をなでました。なんてかわいいんだろうこの猫。今まではちょっとうざい猫だなとか思ってたけど最近はそのうざさまでもがかわいく見える。
なんだろうこの感じ、本当うちの猫になってほしいくらい!ナツになんてもったいない。あーかわいい。可愛い可愛い可愛い。
ていうかミラさん若干怖い。さっきから言い方が怖い。ていうかなんでミラさんまで参加するんでしょうか。

「そりゃあ、私ルーシィのこと大好きだもの」
「・・・え?」

ちなみに今の「え?」は私のこと大好き発言に対しての「え」ではない。
いや、そこにもとーーーーーっても突っ込みたいところなんだけど。

「わ、私口に出してました?」

そう。私は心の中でミラさんへの疑問を投げかけた。でも、あくまでも心の中、だ。
それなのに、ミラさんは私に答えた。

「ううん、出してないわよ。全然」
「で、ですよね・・?」
「でもわかっちゃった」
「ななななななんでぇ!?」
「なんでって・・私、読心術心得てるの」
「そ、そーな、いたっ。そーなんですか・・」
やばいやばい。あまりのことに舌を噛んでしまった。本当に痛い。ていうか読心術とか・・。違うでしょ。読心術なんてキレイっぽそうなな方法じゃないですよそれ。まじにリアルに心読んでますって。
そういった時のミラさんの背後は黒かった気がする。あれ、ミラさんて黒族?

「やだわルーシィ、何言ってるの?・・あぁ
、正確に言えば何思ってるの、かな」
「本っ当に申し訳ありませんでしたぁぁああ!!」

すぐさま土下座しましたとも。
つい思ってしまっただけなのにどうして土下座しているんだろうか。

「ルーシィ」
「すみませんでしたぁっ!!!」

だって黒いオーラが見えたんだもん。



*−*−*−*−*−*−*−*−*

「じゃあまず最初はガジルからね。はい、どーぞぉ」

さっきの黒いミラさんは嘘のようにいつもの可愛くて綺麗なミラさんだった。
あ、やばい。また読まれる。あたし学習しないな・・。
でも心ン中でなんも思うなっていうのも・・。

「はい、ガジル残念〜〜〜!」
「えぇぇええ!?もう終わってるし!ガジルちょっと落ち込んでかえってるし!」
「どうしたの?ルーシィ。あなたずっと黙ってるから失格なんでしょ?」



言わなくてもきっとあなたならどういうことかわかるでしょう。


でもいろいろ弁解するのは面倒。なのでごめん、ガジル。いい仲間でいようね。
テーブルに戻って行ったガジルはすっかり落ち込んだ様子で、マカオ達に慰められていた。
「次、グレイで〜す」

グレイか・・。あ、やばい。


・・ジュビアがめちゃくちゃにらんでます。

「あのよ、ルーシィ。その・・「ルーシィ!」うわ、ハッピー!なんだよ!」
「オイラグレイよりルーシィのこと大好きだよ!」
「は?いや、何言って・・」
「・・ハッピー・・」
「ちょ、ルーシィ。おいおい」
「超可愛い!」
「は?」
「もうハッピーってば本当可愛いんだから。でも割り込むのはどーかと思うけど」
「だってグレイがルーシィに告白するのいやだったんだもん」
「うん、許す!」

「わーい」

「はい、グレイも残念!次エルザね〜」
「おいおい・・」
「ジュビアがいます、グレイ様」
「・・・」
落ち込んだ俺を嬉しそうに迎えたのは
もちろんジュビアだった。
…ごめんジュビア。八つ当たりしてぇ。あー、こんなこと思っちまうなんて俺も情けねぇ。

「ミラ、先にいいぞ」
「そう?じゃ、私ね」



なんだろう、この得体のしれない恐怖感は。
いや、私は知ってる。これはさっきから私が感じ続けているものと同じもの。
一体ミラさんがどこからどこまで本気なのかまったくもって理解できないけどとりあえず、わかる。

――とにかく怖い。まじで怖い。怖い怖い怖い怖い怖い。


「ルーシィ」
「は、はいぃぃいっ!!」

性懲りもなくまたびくっとしてしまったルーシィ。そのルーシィのいつものミラに対する態度の違いからギルドの面々もざわついていた。

「なんだぁ?ルーシィのやつ。なんであんなにビビってんだよ?はっぴ・・、あれ。ハッピーいねぇや」
「ハッピーならさっきからルーシィのちかくから離れていないぞ。まったく、あいつもルーシィのことが好きすぎる」

それは知ってる。ハッピーはルーシィのことが好きだ。ルーシィは・・どうやら最近になってめちゃくちゃハッピーが好きっていうか、溺愛している。全く以って理解できねぇ。意味がわからん。なんでハッピー?

「ルーシィ、私と一緒に住まない?」
「はぁぁぁああ!?」
「だから「ルーシィはオイラと一緒に住むんだよ!」…」
「あぁぁあああハッピー!今来たらあんた完全に死亡フラグ…」
「もう、この際ハッピーも一緒でいいわよ」
「…え?」
驚いた。(今の?)ミラさんのことだからきっとハッピーをもう残虐にいたぶるであろうとか考えたから。
ハッピーも一緒でいいとは、何を考えているのだろうか。

「ルーシィはハッピーが来ればいいんでしょ?」
私前に聞いたの、といわんばかりのこの発言。いった覚えはないし、そんなことを思ったのは今日。てかさっき。
…やばいわ。忘れてた。この人心読めるんだ。

「断ったらどうなるか、わかってるわよね?」
「!?!?!?」
「み、ミラ…怖いよ…」
「ちょ、だれかぁーっ!ミラさんを失格にしてくださぁーい!!」

こんなことを言ったらあたしの命は危ういかもしれない。でも。

後からの制裁を覚悟してでもその場は逃げたかった。

「ミラ、その辺にしておくんじゃ」
「マスター。私に指図するんですか?」

『(えぇぇぇぇええ)』

ギルドのみんなのこころは一つになった。ミラを除いて。
ミラとマスターの立場が逆転している。おかしい。あきらかにおかしい。なんでだ。
これから数日間、マスターはひきこもって出てこなかった。が、それはまた別の話。

「ルーシィ、今の発言、どういうこと?」
「だだだだ、ごごごご、(訳:だって、あ、いやごめんなさい)」
「…まぁしょうがないわね。あきらめるわ。まず女同士っていうのが駄目だったのよね」
「ミ、ミラさん?」

明らかに態度が変わった。変わったというか、これは。本当にあきらめてくれたのだろうか。だとすればちょっとうr…おっと。考えてはいけない。
あ、いやでもやっぱ無理だ考えちゃう。
ごめんなさーい…。

「いいのよルーシィ。だって私、本気じゃなかったもの」
「へ?」

ちょっと待って。じゃあさっきのしんみりしたミラさんとか、前半の恐ろしいほどに黒いミラさんとか、一体なんだったわけ?
あ、そーか。あたしいいようにもてあそばれていたわけだ。なんだそれ。うわ、むかつく。

「ルーシィ、とっても可愛かったわよ」
「私はあなたから距離をおきます」
「?、どうして?」
「ごめんなさいミラさん。嫌いじゃないけど、怖いです」
「や、やだなぁ。そんなことないでしょ?
ちょ、ちょっとルーシィ」
「いえ、私ミラさんのこと、認識しなおしました。”恐ろしい人”、と」
「えぇぇええ〜?まさかギルドのみんなも…?」

そのミラからの問いかけに答える者は誰もいなかった。弟のエルフマンですら。
ふっ、見たかミラさん。こんなの私がさっきまで受けてた仕打ちなんかよりもずっと軽いわ。ま、私の場合ミラさん一人だったけどね!

「あぃ、ミラとルーシィ、形勢逆転です」
「へっへーん!してやったり!!」
「え、あ…ルーシィ…そういうこと…」

若干キャラが崩れるほどルーシィはミラを焦らすことができたのがうれしかったらしく、それはそれは喜んだ。
ま、それについてミラがおとなしくしてるわけなく。
ルーシィはそれから2,3日、ベッドの上から動けなかった。恐ろしや。

「ルーシィ、オイラルーシィのこと大好きだよ」
「ハッピー…私もハッピーのこと大好き!」

ベッドの上で二人はなかよく抱き合いましたとさ。
めでたしめでたし。


*-*-*-*-*-*-*-*
「ちょっとまて。私とナツの順番がまだまわってきてないぞ」
「そーだそーだ!どーいうことだこんちきしょー!」
「あぁ、それなら文字数の関係により排除されたわ」
「お、おれ主人公なんだぞ!」
「馬鹿ね、このサイトの主人公はわたs…。…ルーシィよ」
「今わたしっていおうとしたよな…」
「エルザ、それ聞き間違い」
「!!!、あい!」
「エルザがハッピー化したぁぁあああ!!」

*-*-*-*-*-*-*-*

ごめんなさい。時間がかかってしまった上にこの駄文。申し訳ない。それしか言えない。ナツとエルザにもごめんなさい。

K.o様のみお持ち帰り可能です

5/3 夏目

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