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□ふぇありーている式赤ずきんちゃん
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あるところに、それはそれはもうとーっても可愛らしい金髪の(自称)美少女がいました。名前はルーシ・・ではなく、赤ずきんちゃん。いや、面倒だからルーシィちゃんでいいですね。

ある日、ルーシィちゃんはミラおかあさんにお使いを頼まれました。

「ルーシィ、ちょっといい?」
「どうしたの?」
「実は森の奥のほう?に住んでるおばあちゃんの具合が悪いらしくて、お見舞いにいってほしいの」
「なんで住んでるところが疑問形なのよ…」
「それはあれよ、管理人が”赤ずきんちゃん”の話がうろ覚えだから。まぁ、大人の事情ってやつよ」
「全部話しちゃ大人も子供もないんじゃないかしら」
「うるさいわよ。いいから早く行きなさい」
「ご…、っごめんなさぁぁあい!行ってきます!」
「あ、ちょっと待って。はいこれ」
「な、何これ?こんな頭巾つけたくない」
「黙りなさい。こうしなきゃ赤ずきんちゃんにならないでしょ。ただでさえ話がうろ覚えなんだから、かすりもしない可能性だってあるの。これくらいつけなきゃ本当にただのお使い話じゃない」
「あ、あぁ…そうですね…」

そう言ってミラお母さんの手により、いつの時代よ!っていう赤ずきんを頭に装着したルーシィちゃん。今度こそ、めんどくさそうに…ではなく、意気揚々と、森の奥へと出発したのでした。

「しっかし、おばあちゃんなんて赤ちゃんの時しか(多分)会ったこともないのに面倒だわ」

でもまぁ、お母さんにはむかえるほどあたし勇者じゃないし。
結局行くしかないんだし…。
はぁ、と大きなため息をついて、ルーシィは進んでいった。


「おい、そこのお前」
「は?あたし?」
「そーだ。そこのお前」
「あたしにはルーシ…じゃなくて、赤ずきんちゃ…あれ、こっちじゃなくていいんだっけ?そう、ルーシィっていう名前があるのよ」
「なんで言いなおした…」
「うっうるさいわね!いろいろと事情があるのよ!」


振り向いた途端、いろいろしゃべって落ち着かなかったけど、あらま。
よく見ると結構格好いい黒髪でたれ目の男の子…??う、うさぎ?がたってました。
無理ありすぎる。ていうか赤ずきんちゃんてうさぎなんて出てくるの?

―――――実際の話にうさぎが出てくるのか知らないけど、
なんとなく「この先おおかみ居るぜ」的な役割の奴いたようなっていう管理人の記憶により出演←

「そ、その耳本物?」
「!、ちょ、触ろうとすんな!」
「だって本物か知りたいじゃない!てか似合いすぎ!可愛い!」
「な…!て、てめぇ!ふざけんな!」
「もう!大人しくしてよ!…あ」

「あーもー…、俺ががんばってその耳つけた意味ねぇ…」
「付け耳…」
「くっそー、めっちゃ恥ずかしかったのを我慢して付けてやったのに…なんだこれ。やり損みてぇ」
「冷めるわ…」

そう言って冷ややかな目で付け兎耳垂れ目男を見た。

「って、あんた服!腐ってもウサギ…役?なんだからちょっとくらい可愛げのある感じにしなさいよー!」
「はっ!!」
「一体なんなの…本物のウサギじゃないし…」
「大人の事情だ」
「あーはいはい。わかってます」
「けっ」

「で、何の用よ?」
「あー、そーだった。えーと…なんだったっけ」
「ちょ、あんたねぇ!付け耳してまで出てきたんだからちゃんと話進ませなさいよ!」
「うっせー!その話はもうすんな!」
「早く言いなさいよ!何!?」
「えーと…あっ、そーだった。この先にはこわーい狼がいるから近寄んな。食われんぞ」
「あ…あんた、あたしに死ねっていうの!?」
「は?や、だから死ぬかもしんないから入るなって…」
「入らなかったらあたし死んじゃう!」
「はぁ?入ったら狼いるんだぞ?」
「あたし、この奥に住んでる(かもしれない)おばあちゃんちに行かなきゃお母さんに殺される!」
「お前んちのかーちゃんどんだけこえーんだよ」
「うちのママは人類最強よ…がくぶる」
「ひらがなで表現すんな。まぁ…んじゃ、がんばれ」
「ちょっと、ついてきてくれるくらいしなさいよ?そんな話しといて」
「ざけんな。俺うさぎだし」
「いや、役じゃないそんなの」
「役でもうさぎだし。うさぎだから無理」
「あとで殺す」
「食われなかったらな」
「絶対だから」
「あーはいはい」
「うちのママが」
「なにぃぃいい!?」
「うちのママにいたぶられなさい」
「なっふざけんな!」
「じゃーね。うさぎさん」
「結局いくんじゃねーか…てか俺、明日生きてんのか…」


寒気が止まらないうさぎさんでした。



「狼ねぇ…どうしよう」
「呼んだかー??」
「ひゃぁぁああっ!な、何!?」

後ろからひょっこり現れた、桜色のツンツンした髪の少年。耳がある。
よく見たら尻尾もある。犬みたいな。
あれ、もしかしてこの男の子…、

「お、お、おおかみ!?」
「おう!狼だ!」
「うそー!!!!」

まさか、ついさっき話していたのに、こんなに早くに出会ってしまうとは想定外だ。
会わないままこそこそと帰ってしまいたいなー、なんて考えていたのに。

「てか、何ニコニコしてんのよっ!
そ、その…あんた、あたしを食べるわけ!?」
「は?なことしねーよ」
「へ?」
「なんだよそれ、どーいうことだよ」
「いや、さっきそこでたれ目のうさぎもどきが、森の奥には狼がいて、食べられるって…」
「んだと!?ぶっとばしてやるあのやろう!」
「あのやろうって、知り合い!?」
「いいや、しらねぇ」
「あ、あんたねぇ…」
「俺そんなことしねーよ」
「そ、そうなの…?」
「だって俺、人の肉なんか食いたくねーよ」
「だって狼じゃ…」
「俺の好きなのは火と肉だ」
「ひ、火?」
「そう、火。食ったら力が湧いてくんの」
「それもどうなの…」
「で、こんなところに何の用だよ?」
「あ、おばあちゃんちに用があって。具合が悪いらしくて、おみまいに」
「ばあちゃんち?この先に?」
「そうよ。おかあさんにそう聞いた」
「この先に家なんてねーぞ。ていうか、ばあちゃんてもしかしてエルザ?」
「あ、そうそう。エルザおばあちゃん」
「年とんねーよな、あいつ」
「へー。そうなんだ。びっくりしたいところだけどなんかもういろいろどうでもいいわ」
「なんだそりゃ」
「ていうか、知り合いなの?」
「おう!よく一緒に戦ってるな」
「お、おばあちゃん!?」
「あいつ、つえーんだ。まだ一回もかてねぇ」
「強ー!!」
「んで、よく飯とか食わせてもらってんだ」
「あ、そう…」
「あいつんち、この先じゃねーぞ?」
「くっそ、あの人…!ほんとに違ったし!」
「?、まぁ、あれなら案内してやるよ」
「本当!?ありがとー!」
「おう、こっからなら近道あるし」
「やった!あんたいい奴ね!」
「おう!」

お互いニカっと笑って、エルザおばあちゃんちに向かいました。
エルザおばあちゃんは、具合が悪いとか言っといて超元気で、結局歩き損でした。


いや、狼に会えたのは、得だったかな。


なーんて思ったりするルーシィちゃんでした。めでたし、めでたし。


*-*-*-*

「っ!、〜〜〜、夢…」
「どーしたんだよルーシィ」
「怖い夢でもみたの?オイラは魚に囲まれる幸せな夢見たよ」
「生臭っ!!怖いっていうか…って」
「?、どーしたんだよ。あーねみ。まだねみーのに目ぇ覚めちった」
「なんであんたたちまであたしのベッドで寝てるのよー!!!!!」

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
ナツルー要素うすっ!もうナツルーっていうかギャグ。ギャグにもなりきれないような…。
サク様のみお持ち帰り可能です。遅れてしまって申し訳ありませんでした;;
ていうか、このサイトのミラさんて大きくキャラが違う。
登場キャラ少なくて申し訳ない。赤ずきんちゃんの話もめちゃめちゃだろう。多分。
こんなぐだぐだな話を読んでくれてありがとう!!しかしハッピー最後だけって。

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