メイン
□Clap Log
2ページ/34ページ
*薄桜鬼・風間千景
許せなかった。
漸く手に入れた彼女を、誰かの目に晒すなんて。
彼女の世界は自分だけでいい。
腕の中で眠る彼女はまだ幼さを残していた。
それでも先刻までの事情の余韻か、何処か色香を漂わす。
危ういのだ、言うなれば。
少女のように純真で、女のように芯が強い。
そして儚さを持つ彼女は、どうしようもなく周りを引き付けるのだ。
天霧も不知火も彼女を慕っているのを知っている。
戦場に散った新選組の奴らが彼女を大切に想っていたのも明らか。
全ての出会い、全ての経験が今の彼女をつくった。
そして俺はそんな彼女を愛した。
しかし、しかし──
「千景さん…」
微かに呟いた彼女、しかし起きる気配はない。
自分の夢でも見ているのだろうか。
─否、夢を見るのであれば自分でなければならない。
他の輩を思って眠るなど、許さない。
腕に胸に全身に感じる彼女のぬくもり。
嗚呼、お前の世界がこの腕の中だけになればいい。
いっそのこと世界が二人きりであれば。
狭い世界をちょうだい
風間さんは一度手に入れたものには固執しそうだよね!って話。
今手元にゲーム無いから一人称二人称わかりませんすみません…!!