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□Clap Log
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*薄桜鬼・風間千景



許せなかった。

漸く手に入れた彼女を、誰かの目に晒すなんて。


彼女の世界は自分だけでいい。



腕の中で眠る彼女はまだ幼さを残していた。

それでも先刻までの事情の余韻か、何処か色香を漂わす。

危ういのだ、言うなれば。

少女のように純真で、女のように芯が強い。

そして儚さを持つ彼女は、どうしようもなく周りを引き付けるのだ。



天霧も不知火も彼女を慕っているのを知っている。

戦場に散った新選組の奴らが彼女を大切に想っていたのも明らか。



全ての出会い、全ての経験が今の彼女をつくった。

そして俺はそんな彼女を愛した。

しかし、しかし──





「千景さん…」



微かに呟いた彼女、しかし起きる気配はない。

自分の夢でも見ているのだろうか。

─否、夢を見るのであれば自分でなければならない。

他の輩を思って眠るなど、許さない。



腕に胸に全身に感じる彼女のぬくもり。


嗚呼、お前の世界がこの腕の中だけになればいい。


いっそのこと世界が二人きりであれば。









狭い世界をちょうだい








風間さんは一度手に入れたものには固執しそうだよね!って話。

今手元にゲーム無いから一人称二人称わかりませんすみません…!!
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