短い

□友人に捧ぐ!
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「あのー、ユーリ?」


「なんだよ」


「あの!」


「・・・(なんか嫌な予感しかしなんだけど)」


平和なテルカ・リュミレースの午後。


日差しも調度良く、さわやかな風が吹く下町にエステルとユーリはいる。


「えい☆」


エステルは後ろに隠していた大きな箱をユーリに勢いよく投げつけた。


「ちょ?!エステr・・・ぐごぉっ」


その箱を受け止めることができず、箱の角が頭にクリーンヒットしてしまったユーリ。その場に力なく倒れてしまった。


「あぁあ!ユーリ!!すみません!ついテンションが上がって・・・」


そう、エステルは持ち物を思わず投げてしまうほどテンションが上がっていた!


「ユーリ、大丈夫です?」


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「返事が無いただの屍のようだ」


「オイコラ、待てエステル」


「やっと起きたんですね!」


「治癒術かけろ、治癒術を」


「だって、疲れるんですもの」


「このお姫様がッ!!!」


「まぁまぁ、そう怒らないでください
ユーリの為にアレを持って来たんですから!」


エステルが指差したのはさっきユーリの頭にクリーンヒットしたあの箱だった。さっきは飛んできたからよくわからなかったけど、改めて見てみると、綺麗にラッピングされていた。


「投げるなよ・・・」


「ユーリに渡したつもりだったんです」


「ふーん、ま・いいけど何入ってんだよ」


「見てのお楽しみです!」


「(だから、やな予感しかしないんだって)」


そう思いながらもユーリはエステルからの贈り物の包みを破り、箱を開けた。




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