短い

□友人に捧ぐ!
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が、またユーリは箱を閉めてその場から立ち去ろうとした。もちろん箱はその場に置き去りにして。


「待ってください!ユーリ!!
どうして帰ろうとするんです?!」


「オレは何も見てないし、今日は誰にも会ってない。」


「私の存在否定?!」


エステルがユーリの腕にしがみついて彼が帰ってしまわないように必死に止める


「じゃあ聞くぞ、エステル
な ん だ あ れ は 。」


あれ、とはもちろん例の箱である。

いや、正確には箱の中身だ。


「なにって服です!」


「送る相手間違ってるぞ。」


「間違ってないです!もう、ユーリったら!ホラ!!」


エステルはユーリが何もなかったことにした箱から中身を取り出し、ユーリの前に持ってきた。


「おかしいだろ!!どう見てもこれはおかしいだろ!!」


服を広げてみると、


純白。レースがふんだんに使われていて、リボンもいっぱい。少女嗜好漂うワンピースだった。どう見ても180pの男が着る様な服では無かった。


「ヘッドドレスもあるんです!」


満面の笑みで言われても。


「それはエステルが着ればいいだろ」


「ダメです!ユーリのサイズで特注で作らせてるんです!いつも黒いユーリにイメージチェンジも兼ねて白いワンピースにしてみました!ユーリの綺麗な黒髪にも似合うと思います!どうです?さぁユーリ!!来てみてく下さい!」


「どうです?じゃないだろ!俺はこんなの着ないぜ」


「ユーリ、」


「な、なんだよ」


「そんなこと言っていいんです?」


「は?」


エステルは後ろからゴゴゴゴという効果音が聞こえてきそうなほど、黒いオーラを放つ。


さすがのユーリも狼狽して、一歩後ずさる。


「もう戦闘でどれだけ怪我しても、回復しません」


「え、ちょ、それh」


「どんな状態異常にかかっても治しません」


「エステル?!」


「HP0になってもレイズデッドしませんよ?いいんです?」


「・・・アイテムを「使わせると思います?」いえ」


エステルの気迫に負けたユーリは泣く泣く彼女の要望に応え、純白のロリータ服を着ることになってしまった。



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