短い

□響割れ。
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「ジュディ!!」


唐突にジュディスの部屋に彼女のニックネームを呼び飛び込んできたのは黒髪が美しい長髪の男、彼はご存知の通りユーリ・ローウェル(21)


「オレと付き合ってk「お断りするわ」」


優雅に椅子に座り、脚を組んでいたジュディスにユーリは全て言い終わる前に言葉を一蹴されてしまった。


「うっ!これで53回目……」


ユーリはジュディスの前で膝をつき、うなだれた。哀 れ 。


そんなユーリに、ジュディスは脚を組み替え、そのついでか、脚の甲で彼の頬をゆっくり一撫で。その妖艶の姿にユーリは思わず口を開け、胸の鼓動は高鳴る。


「あら?そんな顔をしてどうしたのかしら?」


ジュディスは妖しく、美麗に微笑む。


「オレと結婚して下さい寧ろその脚で踏んで蹴って下さいお願いしますてゆーかパンツ下sぐはっ」


ユーリはその場で土下座までして頼み込み、最後まで言う前にジュディスの脚が顔面に直撃。


「これでよかったかしら?」


かなりのダメージのようだったのか白目をむいてユーリは何も言葉を発しなかった。


「気失っちゃうほど良かったかしら」


ジュディスは完全にユーリがのびたと思い、椅子から立ち上がり、彼の傍まで寄り、屈んで相手の顔近くまで自身の顔を近づけた。


次の瞬間、ジュディスの視界にユーリの顔が消え、見えるのは床と黒髪。


一瞬にして、彼に強く引き寄せ抱きしめられたのだと判断した。


「いつか絶対落とすから、覚悟しろよ?」


ジュディスの耳元でユーリは楽しそうにそう囁き、彼女の目の前から立ち去った。


「不意打ちなんて卑怯じゃないかしら?」


また、ジュディスも楽しそうに微笑んで一人残された部屋で呟いた。ドア越しに彼がいるとも知らず。














感情が響割れ
するのはキミのせい

(いつか、割れる)





⇒あとがき
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