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□第12話
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『失礼します』


「おお、入っとくれ」



ネテロさんの声がして、ヴィキはドアを開け中に入る。



『お久しぶり…です?』



気絶していたのであまり時間の経過を感じられない。

たぶん…久しぶり、なのだろう。



「久しいな、ヴィキよ。」



ほっほっほ、と笑うネテロさん。


…なんか試験前の面談って感じしないぞ。


それに原作知ってるから今から何を訊かれるかわかる。

…緊張感ないなあ。



「まあすわりなされ」


『…どうも』



「心」と書かれた屏風の前に座るネテロさん。


ヴィキはネテロの前に置いてある座布団に座る。



「…相変わらず面白い念をしておるな」


『…?』


「…こちらの話じゃ。

ではヴィキ、おぬしはなぜハンターになりたいのかな?」



よくわからない一言のあとに突然の質問。

訊かれて非常に困った。


ゴン達に会いたかったから…なんて言えないぞ。

…だからテキトーに答えた。



『…ハンターになって、世界中を旅してみたいと思ったんです。』


「ほう、夢があっていいのう。」


『で、ですよね…!』



よかった、信じてくれたみたいだ。

騙すのはいけないような気もするが…気にしない気にしない。



「ではおぬし以外の9人の中で一番注目しているのは?」


『…44番。』


ヒソカは、強いし、意外と優しいし…。

…って後者は関係ないだろっ!



「ふむ…では最後の質問じゃ」


『…あ、何もツッコまないんだ』


「…まあな。プライベートじゃし。

9人の中で今一番戦いたくないのは?」


『44番か、99番かな…

仲のいい人とは戦いたくないな。』


「うむ、ご苦労じゃった。さがってよいぞよ」


『あ、はい。』



ヴィキはバタン…とドアを閉める。


なんか、すごいあっけなかったな…

…まあ、いっか。


物足りない感じもしたが、ヴィキはゴン達の元へ帰る。



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