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□第4話
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お、やっと1人脱落者がでたか。

ということは、今は80km地点か。

…なんかちょっと疲れてきた。さすがに疲れるか。レオリオなんて汗だくだしね。

ぅわ、今思い出した。あとちょっとで階段じゃん。だるー…暑くなりそう…


「さて。ちょっとペースを上げますよ」


先頭を歩く1次試験担当官のサトツさんが言う。その先には奥が見えないほど長い階段が。

やっぱきたー。ここから階段だ。でも意外とペース速くないな。ゴン達と一緒に前のほう行こう。


「いつの間にか一番前に来ちゃったね」


「うん だってペース遅いんだもん」


すごい2人だ…ゴンとキルアの会話を聞いてヴィキは思う。


「こんなんじゃ逆に疲れちゃうよなーー」


そう言ったキルアは確かに息も切れていないし汗も全く出ていない。


『まぁ、結構ぺース遅いしな。』


「結構ハンター試験も楽勝かもな。つまんねーの」


キルアはつまらなさそうに言う。


「キルアは何でハンターになりたいの?」


ゴンが訊く。


『あーそれオレも思った。』


理由は分かるけど一応話に乗っておく。


「オレ?別にハンターなんかなりたくないよ」


『え、じゃあなんで…』


「ものすごい難関だっていわれてるから面白そうだと思っただけさ。でも拍子抜けだな」


「そうなんだ…ヴィキは?」


そういえばハンター試験はヒソカに連れてこられたんだよな。

でもそれは言わないほうがいいな…


『オレは…ハンターになってもっといろんな世界を知りたい。だから試験を受けたんだ。』


「へぇーでもここにはあんま知って利益になるような世界はないと思うぜ?」


キルアが少し黒い笑みを浮かべて言う。

えっとそれは人殺しの世界って事でしょうか…とは訊きたいが訊かないでおく。


『…まぁそうかもな。ゴンは?』


「オレの親父がハンターをやっているんだ。親父みたいなハンターになるのがオレの夢だよ」


『ゴンの親父ってどんなハンター?』


「わからない!」


ゴンにそう即答され、ヴィキとキルアは驚いて顔を見合わせる。


『ふふっゴン分からない人目指してんの?』


「お前それ変じゃん!」


2人は走りながら一緒に笑う。


「そお?」


そろそろ出口かな…ゴンの話を聞きながらヴィキは考える。


「見ろ!出口だ!!」


うわ、まぶし…。出口が見えてきた。

大変なのはここからだな。



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