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□第10話
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《もうすぐ目的地に到着致します

繰り返します もうすぐ目的地に到着致します》



ーー朝。…というかほぼ昼。


アナウンスによってヴィキは目覚める。



『うお…眠いー…。』



そう言いながらも朝の支度を終えたヴィキは、出口へ向かう。



「オッス、ヴィキ。」


『はよ、キルアー』


「おはよ、ヴィキ!…もう昼だよ?」


『…おう。オッス、ゴン。』



出口近くになると、ゴン、キルアと合流する。


ゴオン…とすごい音を出しながら着陸体制に入る飛行船。

やがて着いたその場所は、何もなくただだだっ広いだけだった。



「…ここが…3次試験会場?」



ゴンは驚き目を見開いている。


…そう、それくらいここは何もないし、広かった。



『おー結構気持ちいいな。』


「そーか?」



やがて試験生全員が飛行船から降りると、マーメンが説明を始める。



「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです。

ここが3次試験のスタート地点になります」



風が強く、すごい音を立てている。

長い間屋内にいたから気持ちいい。



「さて試験内容ですが…試験官の伝言です

生きて下まで降りてくること。

制限時間は72時間」



…でたー。

多数決の道じゃん。


…原作通りならね。


試験生がザワついているなか、マーメンは飛行船に戻る。



《それではスタート!!頑張ってくださいね》



そんな放送とともに、飛行船は飛んでいってしまった。



『…んな無責任な。』


「ホントだよなー」



ヴィキとキルアは見えなくなった飛行船を見ながら言う。



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