long

□第11話
1ページ/6ページ


『あれ…ここは…』



気が付くと、そこは光り輝くよくわからない空間。


…あれ、前にも来たことあるぞ。



ーーーお久しぶりですね。


『…やっぱりお前かっ』


ーーー相変わらず失礼な。



さて、おじさんにやられて気絶してるはずのヴィキ。

これは…夢の世界だろうか。



ーーー貴方、自分が何でここに連れてこられたかわかりますか?



『…さあ?あんたの気まぐれだろ?』



ーーー…時間の無駄なので率直に言いましょう。

今、貴方がトリップしたことによってキャラに原作にはない感情が芽生え始めています…


『…はあ。』



ーーー…だから男装をしなさいと言ったのに。

残念ながら原作もだいぶ変わってきているのは貴方もわかっていますね?



『…うん。その感情って……』


恋愛…ですか?

思い当たることが少しばかりあるんですけど。


…と言ったら怒られるだろうか。



ーーー恋愛感情ってヤツですよ。


『…あらー…』



思いっきりドンピシャ。



ーーーしかも一人じゃありません。二人ですよ…。



『えっ?』



二人目は心当たりがないよ…?


っていうか誰!?



ーーー誰かとは言いませんよ。

これ以上仲良くされては困りますからね。



『…っ。なんでそー恋愛をさせたくないわけ?』


ーーーそれは前にも言ったでしょう?

原作が崩壊して…主要キャラがいなくなったら貴方はどうするつもりです?


『…一理あるね…』


ーーーでしょう?

今回は私なりに忠告をしてあげたんですよ。わざわざ気絶させてあげてまで。



『…ちょ、あれお前がやったの?』


ーーーもちろん。



『………。』


ーーー何か文句があるなら、今から貴方の肉体を燃やして見せましょうか?



『バッ…じゃないやめてくださいやめてくださいいい!』


ーーーよろしい。


『…くそっ』



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ