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□第12話
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「だぁーっなんでこんなタイミングで…」


『うるさいレオリオっ』


「…少し黙ってくれないか?」



怒りだすレオリオをヴィキとクラピカが静める。



《番号を呼ばれた方は2階の第一応接室までおこし下さい》



「くっそ…」



拗ねるレオリオは無視しておこう。



《受験番号44番の方おこし下さい》



44番…ヒソカだ。


…と、いうことは…よっぽどのことがない限り次はオレだろう。



「…え?面談…?」


「みたいだな」


「…まさかこれが最終試験か…?」



ゴン、キルア、クラピカは思い思いのことを口にする。



「なんでいつも…」



…レオリオはいつまで拗ねている気なんだろう。



『…ま、今はパーッとジュースでも飲もうぜ。』


「おう!」


「…うん、そうだね。」


「そうするか。」


「くっそ…」



レオリオはいい加減ウザいので相手にはしない。






…さて、さっきの放送から5分経ったか経たないかという時。



《45番の方どうぞ》



『…お、行ってきまーす』


「おう、いってら!」



キルアは笑顔で手を振ってくれる。



「頑張ってね!」



と、ゴンが優しく笑いかけてくれる。



「…まだ怪我も完治したのではないのだろう?

…無理はしないほうがいい。」



怪我の心配をしてくれる優しいクラピカ。



「お前なら大丈夫だ!行ってこい!」



最後にレオリオが明るく送り出してくれた。



『うん!頑張ってくる!』



…みんな、こんなオレに優しい。

今ならみんなのために本気で命かけてもいいかも。


…ふと、そんなことを思った。



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