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□第15話
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『…まあなんやかんやでオレはその条件を嫌々承諾して、この世界に来たんだ。

…で、気づいたらヒソカに拾われてた』


「…は?」



キルアは不思議な顔をする。

「気づいたら」ヒソカに拾われてたって言い方がおかしいと思ったのだろうか。


ヒソカ…。まさかあそこでヒソカに助けられるとは思わなかったよ。



『ここに来る途中に気絶させられてさ…

目が覚めたらヒソカに拾われてた』


「ヴィキ気絶しすぎじゃね?

…っていうかだからあんなに仲がよかったんだ」


『うん。…それから事あるごとにヒソカに世話になってね…

ハンター試験もヒソカに連れられて来たんだ』


「…なんで着いたのがヒソカのところだったかなんて…わかんないよな?」


『…え?』



急にそんなことを言い始めたキルア。


そういえばヒソカの話題を出してから不機嫌そうな顔をしている。

…なんかいけないこと言ったかな?



「…ヴィキが最初からオレのところに来ればよかったのに」


『…キルア?』


「…ん、なんでもないよ。」


『…?』



今のは、どういう意味で言ったんだろう。

少しそんな疑問を感じたが、キルアに話題を変更され疑問も薄れていく。



「そ、そうだヴィキ、そろそろ寝るか?」


『んー…まだちょっと喋ってたいけど。』


「…そうか?ならよかった。」



…そうだよ、今日から友達の家にお泊りかあ…。


まだシルバさんに挨拶しただけで、イルミとかミルキには会ってない。

明日機会があったら挨拶しにいこうかな。


…とにかくゾルディック家の皆様に迷惑かけないようにしないと。


静かに夜は、更けていく。



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