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□第23話
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「お、その手があったか…レオリオナイス!」
パチンと手を鳴らし喜ぶ前回の被害者。
あなた、この前吐きそうになってたよね。
私がそうなってもいいのかばかやろう 。
「だがジュースがないぞ、レオリオ」
「ふっふっふ…こんなことがあろうとさっき自販機で買ってきた!」
クラピカの指摘に、どや顔のレオリオ。
「ナイスレオリオ!」
『馬鹿レオリオ!』
キルアがレオリオを珍しく褒めたが、台無しにしておく。
「あン?ヴィキ、お前そんなこと言ってられんのも今のうちだぞ」
「レオリオ黒いよ…」
『見ろ、ピュアなゴンくんが怯えてるぞレオリオ』
怯えてないけど…と困るゴンを庇うようにゴンの肩を横から軽く引き寄せる。
「…ほらヴィキ、ペットボトル冷えてるからこれ一気飲みな」
するとキルアがレオリオが冷やしていたと思われるペットボトルを差し出す。
…見るからにやばそうなペットボトル。
『ぐえー…』
ヴィキはゴンに添えていた手を離しそれを受けとる。
フタを開けると、甘い匂いが鼻に入ってきた。
「うわ…思い出すわこの匂い」
顔をしかめるキルア。
よほどまずいのだろう。
「無理しないでね?」
ゴンは優しく心配してくれる。
ああ、天使。
「ヴィキ、ほら一気飲み!」
「待て、せめて心の準備だけでもさせてやってくれ」
急かすレオリオときっとこれの味を知ってかそう言ってくれるクラピカ。
『もー…じゃあいくよ?』
深呼吸してみんなを見回す。
4人の期待の眼差しを感じる。
そして一気に…
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