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□第1話
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『あれ……?』



気が付くと、そこは知らない人の家(というか…アジト??っぽい?)のベッドの上だった。



『(オレ…今回はマジでトリップした?)』



ヴィキが考えていると、足音が聞こえてきて、だんだんこちらにその音が近づいてきた。



『(…!!人が来る!)』


「あれ?気が付いた?」



そう言って部屋に入ってきたのは……一番意外な人物、ヒソカだったのだ。



『(え…!?ヒソカ…!?)』



ものすごく驚いたヴィキは驚きのあまり声を出してしまいそうになった。



「誰だコイツって顔してるね◆」


『え…!!(どうしよう、本物のヒソカだ…!なんか間近で見ると怖い…!ていうか、なんでオレヒソカの家らしき所にいんの!?)』


「そんなに怯えた目で見ないでよ◇大丈夫だよ。

ボクの質問にちゃんと答えたら殺しはしないよ…◇」



ヒソカはゾッとするような笑みでヴィキのことを見つめた。



『……質問って…なんですか……?』



恐怖のあまり、途切れ途切れに、しかも敬語でたずねるヴィキ。



「キミさぁ…念が使えるね?」


『…え!?』



唐突にそんなことを言われ、変な声を出してしまった。



「え!?じゃないよ◆まさか自分が念を使えること知らなかったの?」


『は…はい。でも…なんでわかったんですか…?』


「だって、見事なまでな[練]が出来てるよ?」



ヒソカはいたって普通な様子で話している。

まだ殺されそうな雰囲気はしない。



『(オレって…念できたのか…?いやそんなハズない…!

あ、そうか…。トリップしたからできるようになっちゃったのかな…?)』


「オイオイ、ムシするのはよくないぞ?」


『あ…すみません。あの、オレ[練]できてるんですか…?』



ヴィキは信じられなくて1度言われたことを訊いた。



「…だからできていると言っているじゃないか◆

あと訊くけど、キミなんで女なのに男装してるんだい?」



そんなことを言われて自分の格好を見てみると、家にいたときとは違うかなりいかつい男物の服装をしていた。


ヤバイな…。女だってばれたらいけないってさっき光ってるとこで言われたんだった…。



『えっと…コレは…えぇっと………趣味です。』



だが、受け答えしないと殺されると本能的に悟ったヴィキはとっさに理由を考えた。



「………;まぁいい◇キミのこと、気に入ったよ♠これから一緒に来ないか?」


『(うわ…。変な受け答えしたら気に入られちゃったよ…しかもこの雰囲気…断ったら殺されるかも?)……………行きます。』



ヴィキは少し迷った末、ヒソカと一緒に行くことを決めた。


女だってばれたけど、別にヒソカと恋愛する気はないし?そう思ったヴィキは気にすることもなくヒソカの話の続きを聞いた。
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