Story


□居眠り
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「ちっ、はやく来すぎた…。 誰もいねぇし…。ふぁ、ねみ〜。」

部室に入ってオレ(花井)は意外な寒さに震えた。
昨日寝たのが明け方近くだったため、眠いのは当たり前だろう。
(誰もいねぇし、一眠りするか。)
イスに座って机に突っ伏して眠りについた。



「ちわーっす!」

ってあれ? まだ全然いないじゃん。オレ一番のりっ!!?
と思ったら花井がいた。
(なぁんだ、花井が先か。)
少しガッカリ。

オレ(田島)は荷物をおろし、花井の隣に座った。よほど深く眠っているのか、オレが座っても、ほっぺたをつんつんしても起きようとしない。
(今まで寝顔なんてみたことなかったからなぁ。 花井ってやっぱりかっこいいなぁ。)
一人で花井の顔をみては赤くなっていた。

花井の寝顔をみていたら段々眠くなってきた。
(くぁ…。オレも寝ちゃお。ちょっと寒いけど、花井温かいからくっついて寝れば寒くないっ。)
花井にピッタリくっつくと温かくて、心地よい温度だった。すぅすぅと聞こえてくる規則的な息。オレよりもずっとおおきな身体。花井の全てがオレを安心させてくれた。
(あー。花井だぁ…。)
オレが眠りにつきのにあまり時間はかからなかった。

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