Story
□離れない
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花井はいつもオレにはきつい言い方をする。今日だって、ちょっと下ネタ言っただけなのに、思いきり怒鳴られた。
(花井は、オレのこと好きじゃないのかな…。)
そう思うだけで、胸の奥の方がチクチクして痛かった。
▼放課後▼
「はっないぃ!!一緒にかえろぉ!!」
チャリで帰ろうとしていた花井に向かって叫んだ。花井はビックリしたみたいだったけど、
「早く来いよ、置いていくぞっ!?」
と、叫び返してくれた。たったそんだけのコトだけど、オレはホントに嬉しかった。
花井と二人でゆっくりペダルを漕ぐ。こうして並んで帰るのは、何時以来だったかな。そのくらい、忙しくかった。
でも、会話が無かった。
性格上、黙っていられない性格だから、今頭んなかにあるもやもやを言ってしまおうと決心。