Story


□離れない
1ページ/2ページ


花井はいつもオレにはきつい言い方をする。今日だって、ちょっと下ネタ言っただけなのに、思いきり怒鳴られた。

(花井は、オレのこと好きじゃないのかな…。)

そう思うだけで、胸の奥の方がチクチクして痛かった。

▼放課後▼

「はっないぃ!!一緒にかえろぉ!!」

チャリで帰ろうとしていた花井に向かって叫んだ。花井はビックリしたみたいだったけど、

「早く来いよ、置いていくぞっ!?」

と、叫び返してくれた。たったそんだけのコトだけど、オレはホントに嬉しかった。

花井と二人でゆっくりペダルを漕ぐ。こうして並んで帰るのは、何時以来だったかな。そのくらい、忙しくかった。

でも、会話が無かった。

性格上、黙っていられない性格だから、今頭んなかにあるもやもやを言ってしまおうと決心。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ