その他 小説
□闇の先
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「コクトーは何歳なの」
「知らん」
「コクトーは何色が好き」
「多分黒」
「コクトーは」
ここ最近、コクトーは翡翠に質問攻めされる日々が続いていた。
しかも、コクトーにとっては答えにくい質問ばかり。
しかし、これまで戦いっぱなしだったコクトーはいい気休めに位はなるだろう、と思っていたので、できる範囲で質問に答えていた。
だが、戦いが無くなった訳ではない。
いつものように戦うが、ただ一つ変わったのは、翡翠が隣で戦っている事だ。
まあ、だからといってコクトーが翡翠を守る訳ではないのだが。
翡翠は自分で自分の身を守れるくらいの力は持っていた。
ほぼいつも通りのコクトーに翡翠というのが一人付いてきた、というような感じだった。