獣の奏者エリン 小説
□一難去って、
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天気の良いある日。
イアルとエリンはヤントクの店にいた。
エリンがもし暇なら一度行ってみたい、と言ったのだ。
入ると、ヤントクは笑って会釈してくれた。
「ま、ゆっくりしていってくれよ。今日はあんまり俺も忙しくないし」
そうして椅子を軽く引いてくれたので、二人は座る事にした。
「すまないな」
イアルは謝るがヤントクは笑っているだけだった。
そして茶化すようにいう。
「いやいいさ。折角お前が嫁さん連れて来たんだ」
「よっ……」
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