気分転換にちょっと・・・
□進撃の…
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長い、長い夢を見た。
どんな夢だったかは思い出せないけれどとても幸せな夢だった気がする
その証拠に、夢から覚めてこれから厳しい訓練があるにもかからわず心はぽかぽかとしていた。
「かりん」
『あ、ごめん。すぐ行く』
机の上に置かれたおしゃぶりの形のチャームがついたネックレスを素早く掴んでミカサのあとを追いかけるように私も外に出た
今日も、私たちの周りは大きな壁で覆われている。
この世界に来て13年。
エレンやミカサ、アルミンと出会って5年。
訓練兵になって3ヵ月。
この世界と前の世界は根本的に違うらしかった。
これが白蘭の言っていたパラレルワールドというやつなのだろうか
この世界では匣もなければ、死ぬ気の炎も出ない
あの頃のように空を飛んで戦うことも、マフィアに狙われることもない
その代わりに巨人という存在に怯え、
いつ崩壊するかもわからない大きな壁に守られている。
私はもう一度、空を飛びたい。