ガラクタは夜遊ぶ
□耽美系介護人生 補助軸
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▼ 下の口だか上のお口だか
高校一年の春。
俺は所謂高校デビューを狙っていてつまり はっちゃけていた。
めちゃんこはっちゃけていた。
お馬鹿!
はっちゃけついでに(兄タマから借りた)バイクを乗り回してバイクごとはっちゃけちゃったありゃりゃ〜 バイク …
一年生の春からやらかしました
ちょっと身の丈以上に頑張ってやらかしました。
『ごめんね〜 お兄たま〜(笑)』
砕けたのはバイク と 俺の 命
きっと一生の重荷になる
『あの時』『何故』『咎めもせずに』『大丈夫なんて』ずっと
ごめん ね
若い命が散り塗れど〜 テケテケ俺 アレになりました。ナニ?
補助軸
君は知っているか!補助軸を!
因みに俺は知らなかった。
実際 俺自身が補助軸に成るまで
こ〜ゆ〜の ↓
あ 無理無理 俺文才無いから!
分別も無い。あったら今頃こんな事なってない …すみません。見栄張りました。
今の娘は名の通った家柄ク●ワブランド 399円!(税込)本人自体は気さくなんだけど。
プッシュ式で気弱な鉛筆野郎を押し出してやる気遣いさんだ。
しかし こっちは
一本105円のしがない俺 …。
そんな劣等感に苛まされて牡丹ちゃんを遠巻きにする俺情けない… 同じピンクでも一緒に居たメタルピンク女はケバい
『ちょっと止めてよね!
触らないでっ! 安物が。塗料が剥げちゃう えぇと 蒼薇?
ふうぅぅ 〜〜〜 んん ハッ』
腹立つッ!
『あんたはたったの105円お得用でもアタシは 126円!
消しゴム付きより高いのよっ』
洋服代が掛かった と。
外身だけのアバズレか 俺だってこんな犇めく鉛筆立てにギュウギュウに詰め込まれて … ちぇ
まぁ 言っても補助軸。 他物の物生を補助して生きる役割さ。
『蒼薇 お前 今まで何本の男をくわえ込んできた …?』
あふん なんなの …?
『惚けんな … いたんだろう?
俺の前にもそのかわいいお口に ズッポリ嵌まった鉛筆野郎がよぉぉっ』
とんだ俺様野郎でした。
三●鉛筆147円(最高級クラス)あ、それによく見たら!
コイツ逆に入って来てる!
おいぃぃぃぃい
使用上の注意はよく読んでっ!
『まぁね。だって仕事だし』
『なっ』 なっ て。
『この尻軽が』『ちょっと待てコッチの口は上なの下なの?』
『俺様は初めてだったのに …』
ポツリ
… うん、まぁ…。削りとられて奪われて そうして初めて俺等の世話になるもんなぁ 介護職?
『他にはどんな野郎どもを …
いや だけどッ! 全て、教えてくれ。全部丸ごと受け止める』
こんな方々とか。 ↓
『… ト●ボ鉛筆(147円)に、ステッ●ラー(168円)・だと?』
あ・つい正直に。
トン●君(悪餓鬼タイプ)はともかく ステ君(インテリ派)はどうにもこうにも我慢がならなかったみたいで。
『オラオラオラ!
何本もくわえ込んだ ← シツコイ
とは思えねぇ締まりの良さだけは誉めてやるっ!
オラもっと強く締め付けなっ』
『これが俺の 生きざまだから』
『何?』
『責められても』
『攻めてるんだ』
『俺は 文才も分別も無いよ?
でも、モラルは有るし
… ちゃんと ー―… 見えてる』
そう。長きに渡って持ち主の為にまさしく身を削りながら その『行きた証』を処女雪のような真っ白な紙に刻み付けて来た。
でも、判る。
もうそれも もうすぐおしまい。
己の命をひたすら燃やし尽くし後悔は無い 有るハズは無いでも
この生の最期に
『どうか、“もう 一華”そのお手伝い俺に… させて?』
『… 蒼薇 …』
そうして。
彼は逝った。
その身を最後の最後まで削り粉となって 風に 浚われて ー――…
“サヨウナラ”
『あの、』
柔らかい 声が したので。
『ああ 初めてまして 君は…』
『す、すみません
僕 あの… 名前は無いんです。
海外から運ばれて来て で 、』
『舶来物?』
『そんな 大層な えと、』
うっそりと 微笑 んだ。
『貴方は …』『俺は蒼薇』
『蒼薇 さん ……?』
『呼び捨てにしてよ。
“蒼薇”
って 呼んで。此れからさ……… 仲良くするんだから さ』
2011 4 22
※ わりと皆さま名称を
ご存知あそばされない文具。
その名も 補助軸
たまには BL 書いてみな?とのご要望がありましたので
超 真剣に書いてみた。
… BL の定義が分かりません。
一昔前の『角●ルビー文庫』を真似てみたが如何だろうか。
※今のところ補助軸の王さまはデザイン〇ィル『ミドリ』から発売中の真鍮性たしか1890円?
いくらなんでも。
冗談じゃ買えない。
同じシリーズの 真鍮性直線定規(1050円)は買いました。テヘ
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