ガラクタは夜遊ぶ

□私は七つに分割され
1ページ/2ページ


ぼんやりと


ぼぉん やりと


ぷかん て 浮いたの



誰?


呼ぶのは だぁれぇ?




「おやコンニチハ」
「コンニチハ」
「お久しぶりですね」
「何年ぶり?」
「前の願いはなんでしたっけ」
「世界征服とかじゃないの」
「何それツマンネー」
「いいですけどね。願いは自由です。夢は大きく!
でも具体的にどうなったら征服した事になるんです?」
「何それアンタ真面目…」
「え?叶えたんでしょう」
「あ 私知ってる あれさ、結局動く人形の世界を一つ丸々作ってさ で、そこに放り込んだ。」

「… 詐欺じゃないですか」

「つまんない願い事するから」
「でもねぇ」
「もっと独創的な願い誰がしませんかね。この、壮大な物語にふさわしい…」
「それで気張ってついついつまんない発言するんじゃん。」
「アレじゃない?兄弟」
「アレだねぇ。兄弟」

「「紅白で気張り過ぎて似合わない衣装を着る新人歌手!」」

「アンタ達さ…。脳内兄弟設定やめなよイタイよお母さーん」
「落ち着きなさい」
「イヤよ。私達いっしょくたにイタイ子呼ばわりされるのよ」
「まあまあ」
「まぁまぁ」

「ほら 最後の一人」



だぁれ?

ね 僕を呼んでるの…?





待ってましたよ…






美女のパンティおーくーれー!


“承知した”



願いは叶えた

では

去らば



そうして

私は再び七つに分割され意識を分断されて 呼び出されるその日まで深い眠りにつくのだ …。
これは 夢

刹那の夢

神様の作った、自己の証明の為だけの存在。

私は


神様が『神様である』と愚民に知らしめる為だけの存在。


「… 今回の願いは」
「いやぁ なかなかですよ!」
「あり得ないくらい独創的!」
「世界を旅して七つも集めた末にする事ですかね?」
「ばーか!」
「ばーか!このさ、」

「「無駄感がいいんじゃん」」


「もう お別れ …?」





… ええ。

そう、ですね.. 私達は私は再び世界に散りじりに…


でも


だいじょうぶ




人の欲望は永遠に尽きる事なくさほど待たずとも再び間見える日は近い。

微睡みの中で 思考する

私 とは 何者か

そして解放を






2011 10 4






「『苺 食べ放題』
って 願いもなかなかですよね」
「「異議なーし!」」




▼ ド●ゴンボール


神龍成り代わり



神龍は普段何処に待機しているのか? とゆーお題が出たので。
これも 一つの可能性…
(何か成り代わってみた棲息の凪くんがその内のひとり。分割されてるから思考がゆっくり)

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ