攻めの女装注意。











「炎真。ボンゴレ10代目の遺伝子を手に入れ、シモン最強の子孫を産みなさい」
「…うん!」 



えんままままま!地上最強のヨメ
〜副題付けてみたけど大して内容に関係ないんだよ!〜




「だから、今日はツナ君と子作りしに来ました」
「来ましたじゃないから!意味わかんないから!それに…っ」

綱吉は枕を抱いてガタガタと震えながら、炎真との距離を取った。

「何なのその格好!」

指摘された炎真が不思議そうに首を傾げる。
何故かいつもの制服ではなく、所謂一般的なセーラー服を着用した炎真が。
違和感なく意外と似合ってるなぁ〜とかそんな暢気なことを言っている場合ではないのは、綱吉が一番理解している。

「…アーデルハイトが、これを着ていけと。あ、下も見る?」
「ぎやああああやめてえええ!」

スカートをめくろうとする炎真を無理やりに取り押さえる。
見なくても下がどうなっているのかは、何だか解る気がした。
感じまくるこの寒気。ただ事ではない。

「さ、ツナ君。子作りしようか」
「しないしないしないよ!」
「ツナ君はただ寝ていてくれればいい。ちょっと寂しいけど」
「無理無理無理!だって…」

綱吉は心の底から叫んだ。

「俺達男同士なんだよ…!?」

綱吉の叫び声と同時、バッターン!と部屋の扉が開く音。

「それは違うぜツナ!愛に性別なんて関係ねー!」
「ぎゃああああディディディーノさん!?」

綱吉が叫んだのも無理はない。
扉を半ばぶち破るように部屋へ押し入ってきたのは、ピンクのミニナース服に網タイツを穿いたディーノだったからだ。
ご丁寧にナースキャップまで被り、何故か鞭を手にしている。

「そうだよ綱吉クン!」
「いやあああああ!」

そして落ち着く間もなく、今度はドガシャーン!とガラス窓が割れ。
くるくる回ってガラスの破片と共に綺麗に着地したのは、フリフリメイド服(ミニ)にガーターベルトと白ニーハイを穿いた白蘭だった。
頭にもフリフリのカチューシャを嵌め、手には放送できないような怪しい玩具をたくさん持って。

「男の子だって産める…愛が在れば子作りできるんだよ綱吉クン!」
「できねーーーよ!っていうか本当なにこれ!?今日仮装パーティでもあったのねぇ!?」

顔を青くして叫ぶ綱吉に、三人がはっとして顔を赤らめる。
恥らうようにもじもじなんてし出して、いきなり女装だということを思い出したかのようなしおらしい態度である。

「つ、ツナ君はセーラー服が好きだって…」
「ツナは…ナース服が好きなんだろ?」
「綱吉クンはメイドさんが大好きって聞いたから僕…っ」

「それ一体誰情報だよおおお!なに嘘の情報掴まされて挙句本当にその格好してきてんのーー!あと今更はにかまないで気持ち悪いから!」

そこまで叫んで、今度は綱吉がはっとする。
流れる冷や汗に、体を走る寒気。

「恥ずかしいけど、ツナ君のためにと思ってこんな格好したのに…」
「おいツナ、気持ち悪いはさすがにひでーんじゃねーか?」
「あはは、言うねぇ…綱吉クン♪」

女装した三人に、ジリジリと壁際に追い込まれていく。
なんという見え透いた展開。
けれど三人の表情は、既に楽しげに笑み始めて。

「大丈夫。僕、ツナ君に子供が出来るまで何回でも頑張るからね?」
「オレに任せときゃ一発だ、ツナ」
「僕、1クラス出来ちゃう位子供欲しいの!綱吉クン♪」
「ぎいやああああああ!」

こうして綱吉が三人の服を交互に着せられ、楽しく女装プレイに持ち込まれたのは言うまでもない。
え?これ最初からそのプレイ目的でこいつら女装してきたんじゃね?
なんかもうよくわかんけどそんな感じなのだ。



その頃の鈴木さん。
「皆、よく集まってくれた。今から、第一回炎真の子供の名前決定会議を始める!」


一番わくてかしてるのは実は鈴木さんだよエンド。

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