SS2

□小ネタ集
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1)蕁麻疹
自ら調理も好んでするせいか特に好き嫌いはなさそうなカズ。
しかし見ているといつも食べないものがある。
兵士たるものなんdめお食えなくちゃいかん!
これだけ小さければわからずに食うだろう、と俺はカズのシチュー

にこっそり自分の皿からエビを入れてやった。
ちょうどカズは横の兵士と話していて気付かない。
俺は食べるかどうか横目でチラチラ確認した。
(よし!食った!…なんだ食えるんじゃないか…)
それから食器を片付け食後のコーヒーを飲んでいるときそれはおこった。
「……あれ?なんか痒い……」
腕や首の辺りをポリポリと掻いている。
見れば赤くポツポツとなっている。
「虫さされか?」
「そんな、なんで俺だけ……てか痒っ!痒い!」
我慢できなくなったのか勢いよく立ち上がり体中をかきはじめる。
「これっ蕁麻疹だ!」
「じんましん?」
「くそっ、変だな。エビはしっかり抜いといたのに!」
「あ…………」
(なるほど。エビを食うとこうなるから食えないのか)
終いにはベルトを抜き服の下に手を突っ込んでまでかいている。
いまさらエビを入れたのは俺だとも言えず、しかし申し訳なくなりかくのを手伝ってやった。
あ〜、カズの白い背中が真っ赤になってしかもボコボコだ。
「ミラーさん、薬!」
蕁麻疹に気付いたマングースが医療班から薬を貰ってきたらしい。
飲み薬と塗り薬。
とうぜん塗り薬を塗るのを手伝ってやった。
蕁麻疹は全身に及んでいるらしく、ここが食堂だというのも忘れてカズはぽいぽい服を脱いでいく。
確かにあちこちに赤いポツポツが出来ていて痒そうだ。
「よし、そこも塗ってやろう」
さらに白くて柔らかそうな内ももも見るに無残に真っ赤に腫れ上がっていてそこにも塗ろうとしたが「そこはいい!自分でやる!」と拒否された。
なんだ、善意なのに。
……まぁちょっと触りたかったのもあるが。
涙目で必死に薬塗るカズに心の中で(正直すまんかった)とわびた。


*自分が蕁麻疹でイライラしたので書いてみたw
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