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□デート(カズスネ編)
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前回のデートは自分のうっかりで台なしにしてしまったのでカズはリベンジする機会を狙っていた。
よし今だ!と誘ったら簡単にOKしてくれた。
「そうだな。今日は暑かったからな、久しぶりに泳ぐか」
というわけで今回は水着を着てきている。
セシールとアマンダが黒のビキニってセクシーよね、と話しているのを聞いたので思わずこれを選んだのだが……ちょっと恥ずかしいかもしれない。
いや、どうせ見るのはスネークだけだ。
男同士、何を恥ずかしがることがある。
そうだ、堂々としていれぱ恥ずかしいことなんてない。
恥ずかしいといえば、スネークに何故一緒に出ないのかと問われたが、ぶっちゃけバレバレとはいえ照れ臭いのもある。
それに待ち合わせのほうがデートっぽいじゃないか。
そう、それだけの単純な理由だ。
言えないけど。



「おい、カズ」
「…………」
「お〜い、何黄昏てるんだ」
「……はっ!?」
しまった。
いつの間にかスネークが来ていた。
物思いに耽りすぎて全く気づかなかった。
「す、すまん。ちょっと考え事をしていた」
「よくないな、うかつだぞ。これが敵だったらどうする」
「あ、あぁ。すまない。気をつける」
別に俺がうかつなんじゃない。
ここまで警戒がないのはスネークが相手だからだ。
まぁそんなことを言っても言い訳にしか思わないだろうが。
「日が落ちかけて泳ぐにはいい時間だ。昼間じゃ暑すぎてとても素足で歩けないだろうからな」
「遠泳は無理だろうが……競泳でもするか?
そうだな、あそこのブイでUターンして早く戻ってこれたほうが勝ち、とか」
「あぁそれはいい。……何か賭けるか?」
「そうだなぁ……スネークが買ったら葉巻一月分でどうだ?俺が勝ったら……う〜ん、どうしようかな」
「おい、等価交換で頼むぞ」
「了解。考えとく」
「よし、じゃいくぞ。せーの、ドン!」
「あっ、考えてるのにっ!ズルイッ!!」
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