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□噂の仮眠室
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「あ〜どうしようかな〜」
「なんだ?どうかしたか?」
ここは兵士達の待機室。
休憩所も兼ねていていろいろな部署の兵士達が集う。
「実は開発班のほうでリクルートのポスターを作ることになったんだけどさ」
「あぁ、それが?」
「どんなポスターにしたらいいかさっぱり思い付かないんだよなぁ」
「そりゃお前、ボスだろ。たいていの奴はボスの活躍聞いて来るんだから」
「やっぱりそうだよな」
「おい、それなら副指令はどうだ」
話を聞いていた他の兵士が口を挟む。
「グラサンとってもらってさ。そしたら女兵士増えるかもよ」
「あぁあの人顔だけはいいからなぁ。俳優ばりに」
「言えてる」



「ん?俺の話か?」
「あばっ!?ミ、ミラ−副司令っ!」
「なんだ?まさか悪口かぁ?」
「と、とんでもない!」
「あれ、ミラーさんなんで前はだけてるんですか?」
見るとスカーフは垂れ下がったまま。上着のファスナーは胸下まで開けられたままだった。
「ん?どう?プレスリーみたい?」
「いや全然」
ぺしん。
「あ痛っ」
「そこはお世辞でもそうですねって言っとけ。
そこの仮眠室で寝てたんだよ。
夕べ徹夜だったんだ」
「あぁそれはお疲れ様でした」
「で?何話してたんだよ」
「ポスターですよ。リクルートの。
それに副司令が載ってれば女兵士が増えるかなって。
決して悪口じゃありません」
「なに、俺餌なわけ?
まぁ女の子が増えるのは大歓迎だけどさ〜、まずはやっぱり兵力整えねぇと。
それにはこうスネークをで〜んと……」
「やなこった」
「あ、ボス!」
何故かスネークも前がはだけて乱れた状態で仮眠室から出てきた。
「適当でいい、適当で。
使える奴が来なきゃ意味がないんだからな」
「はぁそれはそうなんですが……」
「ところでボスも徹夜されたんですか?」
「あ?いや俺はついさっき……」
「す、スネーク!シャワー室行くんだろ!俺も付き合うよ!」
何故か慌てた様子の副司令に背中を押されて待機室から二人が消えた。
「なぁ……副司令の胸元に赤い跡があったような……」
「気のせいだ、気のせいだ、俺は何も見ていない、見なかった……」
「……だよな……忘れよう……」
「あ、いいこと思い付いた。
ポスター、ボスとミラーさんのツ−ショットでよくないか?」
「あ、それいい」
「それなら男も女もくる」
「決定〜」
こうして日々兵士達は助けあっている。

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