箱上様からイラリクとしてSSを頂いたので
漫画にしてみたv
漫画にするにあたって、多少セリフを削ったり足したりしております。
箱上さんから頂いたオリジナルのほうは下から…。
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硬派と軟派
「おい、カズ。ちょっと付き合ってくれ」
珍しく大浴場で二人同時に一っ風呂浴びた後、スネークはミラーに声をかけた。
「なんだよ。お誘いか?」
なんて軽口を叩けば、頭をぱしんと叩かれ、大人しくミラーはスネークの自室へとついて行った。
「ちょっと背中を押してくれないか?」
スネークは床に薄いマットを敷くと、そこに大きく開脚した姿勢で座る。どうやらストレッチを手伝えということらしい。
「はいはい。じゃあ、押すぞー」
こりゃ別段、色っぽい展開に発展しそうにもない。
請われるまま広い背中を両手で押せば、スネークの上体は想像よりも遙かに滑らかに前傾していく。
「うわっ!…体、柔らかいんだな」
「これでも堅くなった方だぞ?昔は上半身がべったり床についたんだがなぁ」
そう言ってみせるが、今のこの状態でもスネークの顔は床と数センチしか離れていない。もうじき40になる男性にしては十分に体は柔軟だ。
「なんか意外だなぁ。あんたがこんなに柔らかいとは」
「そうか?スニーキングじゃ、しゃがんだまま移動することも多いからな。関節が柔らかくないと、あちこち痛めてしまう」
「なるほど」
背中を押したり、腕を引っ張ったり、ゆっくりと時間をかけてストレッチを終えたスネークが伸びをした。
「ありがとう。体が軽くなった」
「これくらい、おやすいご用だ」
ははっと笑い退室しようとするミラーの肩を、スネークの手ががっしりと掴む。
「ん?まだなにかあるのか?」
「もののついでだ。お前もストレッチしてやるから、そこに座れ」
そう誘われたが、その誘いをミラーはやんわりと断る。
「あー、いやぁ…俺は遠慮して…」
「最近、肩凝るって言ってただろ?体が解れれば、少しはましになるぞ?」
半ば力付くで先ほどのマットの上に開脚姿勢で座らされ、逃げ出す
ことも出来ない。
スネークの手がゆっくりとミラーの背中を押し始めた。
「ス、スネーク…ちょっ…、いっ…。いたたたたた!!!」
「…嘘だろ、それ。まだほんのちょっとしか進んでないぞ?」
「ほ、本当に痛いんだ!ま、待ってくれ!!」
「変に力を入れるな。息吐いて、リラックスしろ」
「そんなこと、言われても…!!無理だって!!」
「少しくらい我慢しろ」
「酷っ…!こ、壊れる…!!!」
「ねぇ、博士」
「なんだ、アマンダ?」
「今、司令官の部屋からすごーくいかがわしいやりとりが聞こえた気がするんだけど…?」
「放っておけ。どうせ男同士でちちくりあってるだけだろ」
運悪く部屋の前を通りかかったストレンジラブとアマンダに、あらぬ誤解を受けたのは言うまでもない。
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