旅
□君を探して
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『お前は俺と同じ道をたどらなくていい。好きな道を歩んだらいい』
最後に君が言った言葉。
でも自分では理解しがたいものだった。
好きな道?
俺の好きな道は君と同じ。
でもついて行けば君を困らせる。
だから…
一人で旅することにした。
なのに…
君がいない旅は胸を痛ませた。
1ヵ月…
1年…
10年…
100年…
150年…
探したんだ。
この150年間。
あの時君に出会ったときは150年間旅していたんだね。
今ではよくわかる。
一人での旅。
孤独な旅。
見つけた。
150年間一度も君を忘れたことはなかった。
なのに…
君は違う人と一緒にいた。
あまり見せたことのない笑顔で…
俺の入る場所は、完全になくなった。
さよなら…
テッド…‥
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