□そして影から
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テッドを守るため、影から見ていた。
ずっと…
ずっと…‥





今日は急に任務につくことになった。
内容は『占生術師レックナート』の島へ行って星見の結果を貰ってくるものだった。

ティル、テッド、グレミオ、パーン、クレオ達は竜騎士見習いのフッチとその騎竜のブラックの背に乗り島を目指した。

その後からサイも追い掛けた。

島に着いた5人は早速レックナートがいる塔に向かう。
途中一番弟子のルックが現れ案内をしてもらった。


長い長い階段を登り最上階に着いた時はみんなバテバテだった。
ただ一人…
ティルだけは汗一つ欠かず元気だった。

「坊ちゃん行ってきてください、我々はここで待っています」

ティルは言われるがまま、ルックの後に続きレックナートの部屋に入っていった。

「あなたが使者ですね、お待ちしておりました」
「はじめまして、ティルと申します」

ティルは星見の結果をもらい部屋を出ようとした。

「ティル、少しよろしいですか?」

扉を開けようとしたがその手を放し、レックナートの元へ戻った。


「私は占生術師、少しだけ未来が見えるのです」
「未来…ですか…」
「あなたはこれからつらい事があるでしょう、しかし、未来は定かではありません。自分が思う未来へと進みなさい」

つらい事。
一瞬背筋がゾクッとした。
「ありがとうございます、では失礼します」
「つらい事があれば、私の言葉を思い出してください」

部屋を出てみんながいる場所へと戻っていったティル。
レックナートのいる部屋には人影が2つあった。


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