□そして影から
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「あのティルっていう人、これから大変だね」
「大丈夫さ、俺だって乗り越えてきたんだから」

「さぁ、ルック用意して。サイも準備を」





ティル達はグレッグミンスターに帰ってくるなり次の任務を言い渡された。
5人は一晩休み次の任務地【ロックランド】へ向かった。



ロックランドに着き任務を詳しく話された。
それは山賊を捕まえることだった。
山賊を捕まえに行くために5人の他、軍政副官カナンと行動を共にする。

途中6人は落し穴にハマる。

そして、それからが悪夢の始まりになる。



「イタタ…坊っちゃん大丈夫ですか?」
「あぁ、なんとかね…!」

急に何かが襲ってきた。
それは、とてつもなく大きな蟻。
5人は戦い敵もだいぶ減ったところで奥から巨大で羽の付いた蟻が出てきた。
女王蟻だ…

さっきまでとはまるで違う攻撃しても傷一つ付かない。
もうダメだ…
みんなが諦めた時、どこからかかすかに声がした。

















『我が身体に宿りし真なる【罰の紋章】よ………』




一瞬女王蟻の動きが止まった。
この瞬間をテッドは見逃さなかった。

「ティル、後は俺にまかせろ」

すると、テッドは右手を前に出した。


「我が身体に宿る紋章よ…」



黒い闇が女王蟻を包み込む。闇は女王蟻と共に消えていった。

その場にいた皆は驚きただ茫然と立ちすくんでいた。

「テッド…今のは…‥」
「今は…言えないんだ」

少し気になった。
でも、それより気になったのはさっきの声。

【罰の紋章】って…

皆に聞いてみた。
返ってきた答えはすべて同じ。
『そんなの聞こえなかった』

ただ一人。
テッドは違った。

「聞こ…え‥た。もしかしたら…」

それ以上テッドは話さなかった。
今の声とテッドは何の関係なのか。
その事で任務には集中できず、山賊を逃がしてしまった。

いや違う。
性格には『逃がした』
集中できない理由にはもう一つあった。
本当にカナン達は正しいことをしているのか?
信じることができず捕まえずに逃がした。

その後、結局山賊は住みかから離れ今は何処にいるのかわからない。




ティル達5人は任務終了のため我が故郷グレッグミンスターに戻った。
あの『カナン』も一緒に。



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