□突然に
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内容は火炎槍の設計図をサラディに持って行き、秘密工場の使者に渡すというものだった。


それも無事に終わりレナンカンプに戻ってきた時に…

また悲劇が起こった。



「坊ちゃん、何かおかしいですね。帝国兵がどうしてこんなに…」

それは、オデッサ、ビクトール、クレオにもわかった。帝国兵の何人かはけやき亭の傍に片寄っている。
嫌な予感がする。

オデッサは一目散にけやき亭に向かった。
ティル達も急ぎ後を追いけやき亭に入る。すると、倒れている何人かの解放軍が居た。
事情を聞きアジトに入る。同時に悲鳴が聞こえた。

「オデッサさん……!」

するとやはり帝国兵に遣られたオデッサが横たわっていた。

「オデッサさん!オデッサさん!」
「うっ…さぁ出ておいで」

オデッサの下から小さな子供が出てきた。

「あ、あの…」
「私は大丈夫だから逃げなさい…」

子供は逃げていき、またオデッサの顔は苦痛に侵された。

「ティルこっちへ…」
「はい…」


「あなたに…2つお願い事を…‥1つ目は‥このイヤリングをセ…イカにいるマッシュという男…に渡して欲しい。2つ目は…私の亡骸をそこの川に流してほしいの…」
「そんな…」
「お願い!!」





サイ…あなたの言った通りね。



「これからココに来るティルをこの解放軍のリーダーにしてただけませんでしょうか?」
「な、オデッサに失礼だぞ!」
「フリックやめて!…どうしてリーダーに?」


「……ティルの背負う天魁星の運命です」


「天魁星?」
「俺も150年前に天魁星の運命を背負い、リーダーとなり、クールークを倒しました。ティルにも同じように背負う事になる」
「………わかった。その代わりに本当にリーダーとしての気質、器量があるか試させてもらってもいいかしら?」
「どうぞ…」





「ビクトール…フリックに…………………」

とうとうオデッサは力尽きた。
遺言通り、亡骸を川に流し、セイカにいるマッシュにイヤリングを渡した。

そこでリーダーになることを言われ、トラント湖に浮かぶ城をこれからのアジトにした。

苦戦しながらも見事制圧し、これからをどうするか話合っている時にレックナートが現れた。




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